本命の大ダコキャッチ
そして7時ごろ、小突いていた穂先に重みを感じた。すぐにアワせたい衝動を抑え、タコがしっかりエギを抱くイメージがわくまで、じっくりと待つ。そして、ここぞというところでゆっくり大きくアワセを入れる。ズシンとした重みを感じるこの瞬間がたまらない。
ロッドを大きく曲げながらリールを巻き続ける。リールのドラグはしっかりと締めておき、テンションをかけたまま緩めずに巻き続けないと外れてしまう。
しかし船の流す方向と潮の流れで後方にかなり強く引っ張られて、なかなかスムーズに巻けない。中乗りさんもタモを持ってスタンバイ。ようやくタコの姿が見えたが、勢いあまってリールを巻きすぎてしまい、サオを立てて手前に引き寄せることができなくなってしまった。
そこで体を後ろに大きくそらして、中乗りさんがミチイトを持って無事にネットイン。なかなかの良型で逃げ出さないようにネットに入れ、スケールで測ると、2860gだった。
最終釣果
比較的早い時間帯に本命をゲットできたので、これから数を伸ばすぞと張り切って誘い続けるが、その後は沈黙状態に。根掛かりで仕掛けを3つもロストしてしまい、午後1時の終了時間を迎えた。
釣果はタコ1匹だが、船中も厳しい状況だったので大物に納得の釣果。
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関西では半夏生(7月の初旬)のころにタコを食する習慣がある。皆さんも絶品の師崎産のタコを狙ってみてはいかが。
<週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>
▼この釣り船について
まとばや丸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年7月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。
提供元・TSURINEWS
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