人気「釣り」返礼品の傾向
では、ユーザー視点での人気「釣り」返礼品の傾向はどうでしょう。大手3サイトそれぞれの2022年上半期人気「釣り」返礼品TOP10を合算し、重複を除いた人気「釣り」返礼品全28品から分析してみました。
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釣具と体験の比率
まずは「釣具(モノ)」と「体験(コト)」の比率を見てみましょう。
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結果は綺麗に半々でした。モノといっても釣具だけでなく、釣行の際に活用できるアイテムも入っているからかもしれません。体験の方がプランの自由度が高く、作りやすいかと思うので、今後は釣り体験関連の返礼品の比率が高まってくるかもしれません。
詳細ジャンルでみる比率
釣具/体験それぞれをさらに細かく分類し、「体験船釣り」「体験海釣り施設」「体験無料海釣り」「体験淡水遊漁券」「釣具ルアー」「釣具ロッド」「釣具リール」「釣具ライン」「釣具_その他」の9つで比べてみました。
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釣具はルアーの人気が高いことが一目瞭然ですね。ロッドやリールよりも寄附額が低額であることも理由の一つかもしれません。一方、体験は船釣りと海釣り施設(海上釣り堀)に人気が集中。やはり沖釣りへの憧れは多くの人が抱いているものなのかもしれません。
海釣りと淡水釣りの比率
お次は、返礼品を「海水釣具」「海水体験」「淡水釣具」「淡水体験」の4つに分けて比率を算出してみました。
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海釣り関連プランが全体の約7割という結果でした。釣り人口や市場規模でも海釣りの方が比率が高いので、当然といえば当然の結果かもしれません。
寄附額の比率
最後は、やはり気になる寄附額。価格帯ごとの比率を見てみましょう。
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結果は、「4万円以下」のプランが全体の約7割を占める一方で、10万円以上で見ると、20万円台のプランが最も高い比率となりました。やはりお手頃な価格帯のものに多くの人気が集まっているようです。
高額プランについては、釣り上級者からのニーズが一定以上存在していることの表れでしょう。どうせ高額な釣具を買うなら、税金が控除されるふるさと納税を利用しようという考えは当然あると思います。
ちなみに、28品の中で最高額の寄附額設定だったのはマグロ用の電動リールです。寄附額は約150万円。ただ、300kgのクロマグロにも対応できるという点の方が釣り人にとってはインパクトがあるかもしれません。
※「60,001~80,000」「80,001~100,000」は該当プランなし
知れば知るほど面白い
いかがでしたか?筆者は今回ふるさと納税の「釣り」返礼品を調べている最中、ついつい釣りと関係ない返礼品をチェックしてるなんてこともしばしば。YouTubeの動画を次々観てしまうのと似た感覚でした。各自治体の創意工夫がなされた様々な返礼品があって、単純に見てるだけでも面白かったです。
また、釣具メーカーとして名前は知っていても所在地や生産地までは知らなかったりと、新たな気づきもありました。今後、釣り関連の返礼品に今以上の多くの関心が集まれば、これまた今以上の魅力的な「釣り」返礼品が続々出てくるかもしれません。そうなれば、地方創生にはもちろんのこと、日本の釣り文化の活性化にもつながる好循環に。空いた時間にふるさと納税チェックしてみませんか。
取材協力
・楽天ふるさと納税
・さとふる
・ふるなび
※順不動
<小菊/TSURINEWS編集部>
提供元・TSURINEWS
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