ランボルギーニ純正の「イオタ・レプリカ」の存在…
前述の事故の前に「オリジナル・イオタ」を見た顧客から、これを求める声が相次いだそうなのです。これに応える形で、ランボルギーニはミウラを元にした「イオタ」のレプリカを数台製造し、「SVJ」の名称として生産証明を発行していたそうなのです。
いわばメーカー純正の「レプリカ」です。この「SVJ」の名を持ったイオタレプリカは、現在でも信じられないような高値で取引されているようなのです。
ちなみに現存している7台ほどが本物の「SVJ」とも言われていますが、正確なところは現在もまだ判明していない様子。
さて名古屋にある「イオタSVR」はこのSVJと密接な関係があるようです。
(※画像はランボルギーニ ミウラ)
イオタSVRの正体…
この「イオタSVR」はシャシーNo.3781で、ドイツのランボルギーニディーラーの社長だったヘルベルト・ハ-ネ氏がオーダーしたものだそうです。ベースとなったのはミウラP400、これを「SVJ」に改装し、1975年11月に出荷。
ヘルベルト・ハーネ氏はホイール、レカロシート、AUTOFLUGのシートベルト、BBSホイール、カウンタックLP400仕様のリアウイングを装着させて、よりレーシーにカスタマイズしたそうで、これをもって「SVR」と呼ばれるようになったそうです。
その後1976年に当時30万ドルで日本人が購入し、その後現在に至るまで日本で保存されていた個体が、今回紹介の「イオタ SVR」という事になります。
この貴重なSVRは現在、名古屋市、また東京都千代田区にショールームを持つ「BINGO SPORTS」さんのところでオーナーを待っているそうです。数年前にフルレストアをかけたそうですから(3年かかったそう)、コンディションは抜群なのでしょうね。いったい幾らのプライスで、またどんな方がオーナーになるのでしょう。 (BINGO SPORTS 公式HP)