自国市場を背景に中国バッテリー企業の成長傾向が急ピッチである。中国バッテリーシェア上位3大企業のシェアと韓国3大企業のシェア格差は2倍近く広がった。韓国メディア「マネートゥデイ」が報じた。(写真:年間累積グローバルEVバッテリー使用量=SNEリサーチ)
4日、SNEリサーチによると、今年1~5月の累積基準で世界各国の車両登録された電気自動車(EV)バッテリーエネルギー(使用量)総量は157.4GWh(ギガワット時)で、前年同期比77.3%増加した。これは世界80カ国の電気自動車販売を集計したもので、該当期間に登録された電気自動車に搭載されたバッテリーを基準にした数値だ。
中国系バッテリー企業の大半は、市場成長率を上回った。シェア1位のCATLの1~5月のバッテリー使用量は前年同期比112.1%増の53.3GWhを記録した。市場シェアは昨年の28.3%から今年は33.9%へと高まった。
続いてBYDは210.5%増の19.0GWhを記録し、市場シェア12.1%(3位)を記録した。また、CALBは154.3%増の6.7GWhを記録し、シェア4.3%を記録した。グローバルシェア順位は7位だ。これら3社のシェア合算だけで50.3%で、全体の過半数を超えた。
これに比べ、韓国系バッテリー3社の市場シェアは小幅下落した。SKオンが100%以上成長したことを除いては、成長の勢いも市場平均に及ばなかった。
まずLGエナジーソリューションは今年1~5月のバッテリー使用量が22.6GWhで前年対比7.9%増えた。シェアは昨年の23.6%から今年は14.4%(2位)へと下がった。
SKオンは使用量が前年同期比131.6%増えた10.8GWhを記録し、成長性の側面で中国系企業と肩を並べた。SKオンのシェアは昨年5.2%から高くなった6.8%(5位)を記録した。
サムスンSDIの使用量は前年比32.5%増の6.9GWhを記録し、シェアは5.9%から4.4%(6位)に下落した。
これらの国内バッテリー3社のシェア合計は25.6%で、先月の数値に比べて0.3%下落した。
日本の代表バッテリー企業であるパナソニックも苦戦したのは同じだ。パナソニックの使用量は前年比24.3%増の16.5GWhを記録し、シェアが昨年の15.0%から今年は10.5%に下落した。
SNEリサーチは「韓国内バッテリー3社の成長傾向は各社のバッテリーを搭載したモデルの販売が主な要因」とし「SKオンは現代(ヒュンダイ)アイオニック5と起亜(キア)EV6、ニロなどの販売増加が高成長につながった」と明らかにした。
また、サムスンSDIはBMW i3とi4、フィアット500などの販売増加が主に作用した一方、LGエナジーソリューションとCATLのバッテリーを搭載したテスラモデル3、Yの販売台数が今年4月に比べて増加したが、まだ回復過程のようだという説明だ。
SNEリサーチは「相当数の中国系企業等が市場成長をリードした」とし「韓国系企業等が今後どのように対応していくか見守らなければならない部分」と評価した。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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