植物由来の地方名がたくさん
そんなスルメイカですが、高騰しても重要な魚種であることに変わりはなく、今日も全国で盛んに食べられています。
全国的に漁獲され古くから食べられているので、スルメイカには他のイカと比べ「地方名が多い」という特徴があるようです。これに関してすこしユニークなのは「植物の名前にちなんだものが多い」ということでしょう。
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(画像=麦いかと呼ばれるもの(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
スルメイカは各地で「松いか」と呼ばれるほか、関東では小型のものを「麦いか」もしくは「ばらいか」と呼び習わします。このうち「麦いか」は胴長15cmほどのサイズのものを指し、麦の収穫期である初夏に水揚げされるためこの名がついたのですが、松いかやばらいかについては名付けの理由があまりはっきりしていないようです。
ちなみに松いかはホタルイカの別名でもありますが、これは時期になると大量に獲れるホタルイカが、海岸林として重要だった松の肥料に使われたからとのことです。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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