「二枚潮」発生も
また、表層付近に塩分濃度の低い層ができることで二枚潮が発生することも。二枚潮が発生すると表層の流れに仕掛けが引っ張られることでタナがズレやすく、対策をしないと水中で仕掛けがくの字に曲がってしまうためとても厄介です。
筆者の地元では大雨の後に水潮が発生すると表層付近の流れが激流になりやすく、仕掛けを投入してもあっという間に遠くへ流されてしまいます。
水潮攻略法4選
水潮が発生している状況では円錐ウキが有利ですが、クロダイ狙いでは小さなアタリが取りやすい棒ウキも人気です。円錐ウキ使用時の水潮対策に加えて、棒ウキ使用時にできる水潮攻略法も解説します。
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沈め釣りを活用
沈め釣りは円錐ウキならではの鉄板攻略法で、水潮だけでなく普段の二枚潮対策にも効果的です。ウキを海中に沈めることで表層の流れを突破して底付近を流れる本命潮に仕掛けを乗せることができます。ウキは海中に沈んでいるため道糸の動きや穂先でアタリを判断するため、仕掛けの操作に多少のコツや慣れが必要です。
オモリと浮きのバランス
水潮が発生していても潮の流れが素直であれば無理に沈め釣りをする必要はありません。ウキを浮かべる場合は3Bや5Bなどのやや浮力が強めのウキに表示よりも軽いオモリを浮力調整用のオモリとして付けます。ウキが沈まないオモリの号数を探す手間が掛かるものの、沈め釣りが苦手な方でもできる水潮攻略法です。
ウキトップの長さ
水潮が発生しているときに棒ウキを使用すると普段よりも沈み気味になるので水面から出ているトップの範囲が減ってしまいます。そのため、ウキトップが短いウキでは視認できる部分が少なくなってアタリが取りづらくなってしまう場合も。同じ号数のウキでもトップが長いものを用意しておくか、トップの長さを交換できるウキがあると水潮にも対応できます。
強めの浮力のウキ
浮力調整用オモリはそのままでウキの浮力をワンランク上げて対応することも可能です。例えば0.5号のウキを使いたい場合、オモリは0.5号のままウキの号数を0.8号に上げて浮力を稼ぎます。トップの長さの違う同じ浮力のウキを数種類用意していない場合でも対応可能なので、参考にしてみて下さい。
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<杉本隼一/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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