特異な体験はいらない旅行話
旅行話のいいところは「特異な体験はいらない」ということです。
海外旅行についていえばパック旅行しか使わない人と、個人旅行しかしない人にざっくり分かれます。パック旅行しかしない人にとっては「自分はバスでお決まりの観光地を回るだけしかしていないので、話をしても相手はつまらないのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、そんな心配は無用です。なぜなら私のように100%個人旅行でパック旅行未体験者にとっては、パック旅行とは未知の体験であり個人旅行と比べたメリット・デメリットなどを体験談として興味があるからです。人によって「パック旅行なんてお土産屋ばかりを回られて、時間は決まっているしつまらない」という人もいれば、「一緒に見て回った人と仲良くなってその後友だちになってしまった」という人もいます。両者に何が違うのか?個人旅行しかしない私にはとても興味深い話です。
しかし、グルメ話ではこうはいきません。「駅前でチェーン店のスパゲティ食べた」というだけでは面白さも有益さもありません。「あーあのお店おいしいよね!分かるわ!」といってそこでおしまいです。グルメ話は「この間初めてツバメの巣を食べたよ」「値段の割にものすごくいいお店を見つけた」など話を聞く相手にとって特異に感じる部分が必要です。その点、旅行話には旅行自体に特異性があるため、話題をしっかり選定する必要性はありません。私はどんな人の旅行話も等しく面白いと思ってしまいます。
いかがでしょうか?初対面の人と関係を構築するシーンって意外と多いと思います。婚活とか、スクールとか、職場とか色んな場で「はじめまして」があると思います。そんな時、話題に困ったら旅行話をしてみてはいかがでしょうか?
文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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