
明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは、ブラジル1部フォルタレーザECに所属するブラジル人MFヤーゴ・ピカチュウ(30)の獲得がほぼ確実となったようだ。9日、ブラジル紙『O DIA』のジャーナリストが伝えている。
身長168cmのピカチュウは、昨年3月にブラジル2部ヴァスコ・ダ・ガマからフォルタレーザECへ移籍。昨季はリーグ戦38試合中33試合に先発出場して7ゴール5アシストをあげるなど、右サイドハーフでレギュラーを張っていた。
そして今季もリーグ戦でここまで15試合中12試合に先発出場。リーグ戦の他にもコパ・リベルタドーレス(南米選手権)をはじめ各コンペティションでほぼ全試合にスタメン出場し2桁ゴールをあげるなど、中心選手としてチームをけん引している。
ブラジルメディア『Yahoo esportes』は今月4日、清水エスパルスがフォルタレーザECに対して、契約解除金満額の100万ドル(約1億4000万円)を支払ってピカチュウを獲得するという意向を伝えたと報道。選手サイドとの交渉も進めているとみられていた。
一方でフォルタレーザEC幹部は6日、ブラジルメディア『Diário do Nordeste』のインタビューに対応。ピカチュウの去就について「選手の代理人から連絡があった。清水エスパルスからオファーがあり、契約解除金を支払うというものだ。そこで我々は昨日本人に会い、彼が我々のプロジェクトにとって重要な存在であることを理解してもらった。あとは彼次第だ」と語るとともに、契約延長や年俸引き上げを検討していることを明かしていた。
その中、ピカチュウは7日開催のコパ・リベルタドーレス(南米選手権)ベスト16の2ndレグ・エストゥディアンテス戦に先発出場。相手選手とのコンタクトの際に足を踏みつけたとして、22分にレッドカードを提示され退場。周囲ではエストゥディアンテス戦がフォルタレーザECでのラストマッチになるとの見方が広まっていた。
すると『O DIA』のジャーナリストは「清水エスパルスは、フォルタレーザECのピカチュウ獲得へ契約解除金(100万ドル)を支払い、2年半の契約を結ぶことになった。日本のクラブが提示したこのプロジェクトは、3倍の年俸を手に入れることになる選手を納得させた」とツイート。ピカチュウの清水エスパルス移籍がほぼ確実になったと見解を示している。
『Yahoo esportes』は、フォルタレーザECで受け取っているピカチュウの月給が25万レアル(約640万円)と伝えていた。そのため、清水エスパルスでは月給75万レアル(約1940万円)、年俸換算で900万レアル(約2億3300万円)を受け取るものとみられる。
なおピカチュウは、2016年から約5年半にわたりヴァスコ・ダ・ガマでプレー。現清水エスパルス監督のゼ・リカルド氏から指導を受けていた。清水エスパルスは、ゼ・リカルド監督の教え子とともにJ1残留を目指すことになりそうだ。
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