Appleに奪われたシェアの取り返しを図る

今回の発表では、iPhoneと比較した内容や、iPhoneからの乗り換えについて言及しているものも多い。「3.お気に入りの音楽に耳を傾ける(Tune into your favorite music)」では、各種ストリーミングサービスなどを利用することでヒット曲が聴けるということだけでなく、iPhoneでダウンロードした音楽を転送できることや、Apple MusicアプリをAndroidスマホでダウンロードすれば、Apple Musicのコンテンツをそのまま使用できることを発表した。
ほかのアピールポイントでも、iOSのサービスをAndroidスマホでも利用できることを主張しており、そもそも導入部分で「iPhoneからAndroidスマホへの切り替えが簡単になった」と露骨に表現している。また、スマホ向けOSがAppleのiOSとGoogleのAndroidスマホの二強であることからも、本当はタイトルを「“iPhoneから”Androidスマホに切り替える10の理由」としたかったのかもしれない。
日本ではiPhoneユーザーが多いイメージだが、世界的にはAndroidスマホの方が利用率は圧倒的に高く、Statcounterのデータによれば、2022年5月時点の世界のAndroidスマホシェアは71.45%、対するiPhoneは27.83%となっている。
しかし、Google(とApple)のお膝元であるアメリカに限定すると、iPhone57.43%、Androidスマホ42.29%と逆転されてしまっている。今回の発表が英語版で公開されている点を考えると、アメリカ国内でのシェアの巻き返しを図りたいのかもしれない。
今回の発表単体では、シェアに変動があるとは考えにくいが、それほどこだわりが強くないiPhoneユーザーにはAndroidスマホの選択肢を芽生えさせた可能性もある。今後のシェアの動きにも注目していきたい。
出典元:10 reasons to switch to Android【Google】
※サムネイル画像は(Image:「Google」公式サイトより引用)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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