上げ潮にクロダイが釣れるわけ

衣浦港では上げ潮が有利となります。最後に、その理由について紹介します。

衣浦港の形状

衣浦港の形状は、下のグーグルマップからもわかるように北から南に流れる河口のような形をした湾です。

上流域のほうが湾の幅が狭く、下流域にいくにつれて湾の幅が広がっていきます。特に衣浦海底トンネルの部分は幅がかなり狭まっており、激流になることもしばしばあります。

風の吹き方

そのため、夏シーズンは南風が吹き込みやすく、冬シーズンは北風が吹き込みやすい湾の形をしているのです。夏シーズンはほとんどが南風で雨後などは北風が吹く場合もありますが、午後を過ぎると南風になることが多いです。

エサの馴染みやすさが釣果の秘訣

クロダイの落とし込みシーズンが盛んになるのは主に夏シーズン!つまり、南風が吹く季節なのです。

ということは、南風と下げ潮では潮と風が逆方向になってしまってケンカするので、船が流しづらい。一方で、南風と上げ潮が重なれば、潮と風が一緒の方向に進むので、落とし込みをする場合にエサをナチュラルに落とし込みやすくなり、船も流しやすくなるため、クロダイが釣れやすくなるわけです!

そのため、衣浦港のクロダイをボートで狙うなら、南風・上げ潮を狙っていきましょう!

<杉浦永/TSURINEWSライター>

提供元・TSURINEWS

【関連記事】
ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?