朝になると1分間に1℃ずつ上がる

ペルーのハチドリは毎晩「ミニ冬眠をして体温を3℃まで下げる」と判明!驚愕の省エネルギー術
(画像=高度な温度調節能力が日の出と共に体温を戻していく/Credit:depositphotos、『ナゾロジー』より引用)

目覚めの過程もセンサーはとらえていました。

日の出の頃になると、ハチドリは筋肉を痙攣させはじめ、1分間に1℃という急速な再加熱が起こります。

この再加熱の過程はおそらくハチドリの意識がもどる前にはじまる、自動化されたプロセスと言えます。

ハチドリの体温は確かに毎晩冷やされ「変温」しますが、毎朝元に戻るという過程があるために、ヒトをはじめとした通常の脊椎動物よりも、圧倒的に高度な温度調節能力(恒温性)を備えているとも言えます。

中学生の教科書などでは、鳥類は恒温動物で爬虫類は変温動物という画一的な知識しか書かれていませんが、研究の最前線では一段掘り下げた恒温の概念がうまれつつあるようです。


参考文献

sciencenews


提供元・ナゾロジー

【関連記事】
ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功