鎌倉観光というと鶴岡八幡宮をはじめとする寺社巡り、鎌倉駅周辺の小町通りや若宮大路などでのお買い物が多いと思いますが、今回は江ノ電に乗って漁港のある腰越まで少し足をのばして、お魚を堪能するプランを紹介します。寺社仏閣巡りやおしゃれなお店も魅力的ですが、情緒あふれる漁師のまち然とした腰越も私は大好きです!
人でごった返す鎌倉に疲れてしまったら、美味しいお魚を食べてから人混みの少ない海岸をのんびりお散歩する鎌倉もおすすめです!
腰越駅からスタート

<江ノ電キャラクター「えのん」がお出迎え>
腰越駅は、JR鎌倉駅から江ノ島電鉄に乗り換えて8つ目の駅。8駅と言っても、江ノ電はひと駅ずつが2分〜4分と短いので、20分ほどで到着します。鎌倉の住宅地を縫って走る様や海沿いの車窓を眺めているとあっという間に着いてしまいます。

<腰越駅ホーム>

<腰越駅改札>
江ノ電の腰越駅は、ほぼホームのみが存在する小さな駅です。改札もとても小さくて1人ずつしか通れないほど。そんな可愛い改札を降りると、江ノ電キャラクター「えのん」がお迎えしてくれます。

<駅舎に描かれた「えのん」。素朴な感じが、腰越を物語っています>
腰越は、古くから宿駅として栄えていたと考古学の分野でも推測されているそうですが、有名なのは、現在のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも描かれていたように、平家討伐を成し遂げた源義経が、源頼朝から面会を許されず逗留されていた場所であるということです。義経がその時に心情をしたためた手紙「腰越状」は、この腰越にある満福寺で書かれたものとされています。義経がそこにいた痕跡を感じることのできる場所ですので、お時間のある方はぜひ満福寺にも立ち寄ってみてくださいね。
江ノ島電鉄腰越駅
アクセス:JR東京駅−JR鎌倉間は約50〜60分。江ノ島電鉄線 鎌倉駅~腰越駅は20分/運賃260円
漁師のお店「池田丸」でランチ

<改札を出るとすぐ目に入る看板>
さて、電車を降りたら、早速お魚を食べに行きましょう!というのも、改札を降りるとすぐ目の前に、漁師の店「池田丸」の看板が現れるので、もうこれを見てしまうと、食い意地がはっている私は、漁港のある腰越にきて魚を食べずしては帰れない、と思ってしまうのです。

<腰越駅改札を出てすぐの踏切。電車との距離が近い>

<海へ続く路地>
腰越駅から踏切を渡り、少し路地を進むとそこはもう、国道134号線を挟んで海!この路地から海へ向かうまでの雰囲気や匂い、空気が私は大好きです。

<腰越漁港側から見た地魚料理「池田丸」の外観>
国道134号沿いにある地魚料理「池田丸」に到着。池田丸は、腰越と稲村ヶ崎に店舗がありますが、今回訪れたのは腰越本店。メニューが表に出ているので、どのような料理があるか分かりやすいのもいいですね。1階で受付をして、2階のお座敷に向かいます。混んでいる時には1階で待つことになりますが、海を感じながら潮風にあたりつつ待つ時間も心地よいです。

<店先のメニュー表>

<ノスタルジックな雰囲気に期待が高まりつつ2階の座敷席へ>
池田丸さんは、毎朝鎌倉沖の定置網で活けじめにした活魚をお店で提供しているため、鮮度抜群の地魚を味わうことができます。ちなみに鎌倉沖には潮目ができていて、プランクトンが滞留してしらすやカタクチイワシが多く集まるそうです。そして、その栄養満点のしらすなどを餌にしているお魚も美味しくなるとのこと。納得!今回は刺身定食としらす定食をいただきました。

<刺身定食(おすすめの魚などの5点盛り)>

<しらす定食(生しらす、釜揚げしらす、しらすのかき揚げ)>
刺身定食はその日に上がったお魚のおすすめの5点盛りになっていて、身がぷりぷりとして味が濃い!しらすもそうなのですが、魚の味や旨味がちゃんと感じられるのに生臭さが一切なく、本当においしいのです。

<池田丸の座敷から眺める風景>
お座敷の席からは、江の島や腰越海岸を眺めることができ、なぜか、どこの海だったかは忘れたのですが、子供の頃に海水浴の後に家族で行ったお食事屋さんの記憶が蘇り、懐かしい気持ちになりました。お座敷と窓辺から見える海、そして漁港の風景が脳内をタイムスリップさせたのかもしれません。
池田丸さん、ご馳走様でした。また来ます!
地魚料理 池田丸 腰越本店
- 住所:神奈川県鎌倉市腰越2-12-10
- 電話:0467-32-2121
- 営業時間:11:30~14:30、17:00~21:30(L.O.20:00)
- 定休日:不定休
- アクセス:江ノ島電鉄線腰越駅から徒歩約1分