コンテストに向けてコンディションづくりをしたことがある人なら分かると思うが、ピークに近づけば近づくほど、ちょっとしたストレスや塩分摂取などの外的要因がコンディションに大きく影響し、プラスにもマイナスにもなる。自律神経もそれと同じだ。ベストな状態を求めるのであれば、自律神経系をよく理解し、それが筋肥大にどう影響するのか知っておいて損はないはずだ。ここでは副交感神経について解説する。
文:Sarah L. Chadwell, NASM-CPT 翻訳:ゴンズプロダクション
副交感神経の優位な状態
筋肉の発達にはトレーニングや食事だけでなく、休養を取ることも欠かせない。休養することで疲労を十分に回復させなければ、筋肥大は起きないし、筋力も向上しないのだ。
私たちが身体を休めているときは副交感神経が優位になり、リラックス状態になる。この副交感神経優位のときに身体組織の修復や回復が進み、エネルギーを無駄にしないように温存する。
つまり、このような副交感神経の働きがなければ、私たちの身体は常にストレスがかかった緊張状態が続いてしまい、疲労感が抜けなくなってしまう。
慢性疲労症候群という症状をよく耳にするが、これは自律神経失調症のひとつで、まさに副交感神経が正常に機能していない状態なのだ。
慢性疲労症候群に陥っている23名の患者を対象にした実験でも、患者の交感神経と副交感神経の機能に明らかな異常が見られたそうだ。
もし、2つの自律神経系が正常に機能していれば、疲労感に悩まされることは限りなく少なくなるはずだ。
なぜなら、これらの神経系が正常であれば、自律神経系の健康が十分に維持されているということであり、交感神経と副交感神経は必要に応じてシーソーの上になったり下になったりして身体を正常に保とうするからだ。
提供元・FITNESS LOVE
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