2050年の排出量実質ゼロ③ 〜主な欧州各国のGHG排出実績 --- 田中 雄三
bankkgraphy/iStock(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

前回まで:「2050年の排出量実質ゼロ②」はこちら

5. 主な欧州各国の排出実績

経済水準が低い国は、1人当りのエネルギー消費も低いために、CO2排出量が少なくなります。図-2で国名の後ろに*印を付けた国は、1人当りのGDPが3万USドル以下の国で、GHG排出量も概して少なくなっています。以下ではそれらの国を除き、データを追加してGHG排出量を紹介します。

図-8に、2018年の人口1人当りGHG排出量を排出部門の内訳付きで示しました。マイナス側に示されているのはLULUCF分野の森林等によるGHG吸収量です。日本のGHG排出量は、グラフの中央より多い位置で、ドイツよりを僅かですが少ない値です。

2050年の排出量実質ゼロ③ 〜主な欧州各国のGHG排出実績 --- 田中 雄三
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

図-9と図-10には、各国の人口1人当たりの一次エネルギー供給量と発電電力量を、脱炭素化の進展度合いが分かるよう内訳を示しました。

2050年の排出量実質ゼロ③ 〜主な欧州各国のGHG排出実績 --- 田中 雄三
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)
2050年の排出量実質ゼロ③ 〜主な欧州各国のGHG排出実績 --- 田中 雄三
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