ファウンドリ(半導体委託生産)企業キーファウンドリ買収を推進しているSKハイニックスが中国で半独占審査承認を受けた事実が確認された。買収作業が終盤に突入した中、SKハイニックスのファウンドリ競争力は世界10位圏水準に向上するものとみられる。韓国メディア「ソウル経済」が報じた。(写真:ファウンドリ企業8インチ生産能力=ソウル経済)
原文記事:https://www.sedaily.com/NewsView/267DSMUH48
24日、半導体業界によると、中国の半独占審査機構である国家市場監督管理総局の半独占局は最近、SKハイニックスのキーファウンドリ買収合併(M&A)を最終承認した。これに先立ち、SKハイニックスは昨年10月、マグナス半導体からキーファウンドリの持分100%を5758億ウォン(約600億円)で買収する契約を締結し、主要国の半独占審査を受けた。
半独占審査は韓国と中国の2ヵ国だけ行ったという。SKハイニックスは先立ち今年3月、公正取引委員会からM&A承認を受けたのに続き、最大関門である競争国の審査を通過し、事実上買収作業も仕上げの手順に入ることになった。
当初業界では中国が西側と葛藤を生じさせているうえ、半導体産業の自国の成長を狙っているだけに簡単に承認を与えないという観測が出てきた。だが、中国半独占当局は両社の市場シェアがそれぞれ1%未満であるうえに合弁会社が中国内に位置していないという点などを勘案し、手続きを大幅に減らした「略式審査」で実施した。業界関係者は「両社の主力が旧工程である8インチファウンドリであるうえに合併後のシェアも低く脅威にならないと判断したものと見られる」とし「半導体崛起の中でSMIC・華虹(ファフン)グループなど中国主要ファウンドリ企業のグローバルシェア合算が10%を越えるなど半導体競争力に対する自信を示した側面とも解釈できる」と述べた。
SKハイニックスは子会社のSKハイニックスシステムICを通じてファウンドリ事業を展開している。SKハイニックスシステムICとキーファウンドリのファウンドリ市場シェアがそれぞれ1%にも及ばない水準であるうえ、両社が合併してもシェアが1%台水準と予想され、競争制限の憂慮が大きくない。さらに、キーファウンドリの主力事業は先端技術が集約された12インチ(300㎜)ではなく、8インチ(200㎜)という点でも独占関連の憂慮がほとんどないという反応だ。
今回の合併でSKハイニックスのファウンドリ生産能力は月間ウェハー20万枚水準に増大するものと予想される。売上は単純合算で1兆3000億ウォン(約1355億円)に達する。昨年第3四半期まで世界10位(トレンドフォース基準)を占めたDBハイテックが月14万枚、売上1兆2000億ウォン(約1251億円)水準という点を勘案すれば、合併完了時に10位圏に進入する可能性が予想される。
提供元・コリア・エレクトロニクス
【関連記事】
・韓国の双竜自動車が日本で販売?「ヒュンダイも撤退したのに…」 韓国紙が関心
・韓国がパワー半導体のSiC素材検査技術を国産化…「日本の半分のコストで開発」
・LGグループが日本法人社屋を約200億円で急遽売却へ
・米特許登録数 IBM1位、サムスン2位、LG3位、4位キャノン
・フォルクスワーゲンが韓国二社とのEV電池取引を打ち切りか…特許紛争に嫌気?