時間が節約できる

ここでの「時間の節約」とは、1回のワークアウト時間をいつもより短縮することができるという意味ではない。

例えば100の量をこなすために、今までは週3回のワークアウトが必要だったとすると、クラスタートレーニングに切り替えれば週2回で達成できるということになる。

なぜそういうことが可能かというと、1回のワークアウトで行える運動量が増加するためだ。週単位、月単位で考えれば、トレーニングに費やす時間は確実に短縮されるのだ。

もちろん、頻度は今までと変えずに週3回をキープするなら、運動量を増やすことができるということになる。

量と質、どちらも大切

もちろん、トレーニング量さえ増やせば筋発達がかなうわけではない。1回ごとのレップの質はとても重要であり、対象筋に効かないようなやり方では、時間もエネルギーも無駄に費やすだけだ。

セットを開始して、最後のレップを何とか完遂したとき、自分の1レップ目からのフォームを思い返してみよう。もしかしたら途中の7レップ目あたりからフォームが崩れ、どの部位の種目なのかわからなくなっていないだろうか?反動を使いまくり、全身の力を動員していないだろうか?

言われてみればそんな気がするという人は、10レップまでやっていたとしても、7レップ目以降は無駄になっている可能性がある。それを改善しなければ筋肉は発達せず、それどころかケガの可能性も高まってしまう。

クラスタートレーニングではそのようなことはない。最後のレップまで正しいフォームを意識しながら動作を行うことができるのだ。

なぜそれが可能かというと、数レップごとに休憩を挟むからだ。休憩のたびに気持ちを一新させ、集中力を高め、正しいフォームで動作を繰り返すことができる。

量と質のどちらも犠牲にしたくないのであれば、クラスタートレーニングはまさに打って付けなのである。

文:Sarah L. Chadwell, NASM-CPT 翻訳:ゴンズプロダクション/提供元・FITNESS LOVE

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