快適な釣りのお供に最適な透湿素材のGORE-TEXではあるが、長く使っていると徐々に性能を失っていく。今回はその性能を取り戻すメンテナンスをレポートしていこう。
GORE-TEXについておさらい
まずGORE-TEXレインウェアについて解説しておこう。GORE-TEXは釣り用途ではレインウェアに使われるため、漠然と防水性がいいんだなと思われる方も多いだろうが防水性が取り柄の素材ではない。

GORE-TEXは完全防水ではない(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)(画像=『TSURINEWS』より 引用)
汗などの水蒸気は外に出して、外からの水はシャットアウトする。つまり蒸れにくく濡れにくい、というのがGORE-TEXの魅力。完全防水ではないという点には注意したい。長時間の土砂降りの雨や水溜りに腰を下ろしていると沁みてくるが、パラパラと降る雨や船の上で飛沫がかかる程度なら弾き返してくれる。
最大の利点は透湿性であることを理解し、雨や海の荒れ具合を考慮して完全防水のサロペット等と併用するのが最もいいだろう。
高価でも劣化はする
GORE-TEXウェアは高価であるため、ワンシーズンで買いかえるには勿体ない代物。しかし、撥水性は使うにつれて少しずつ失われていく。
筆者のGORE-TEXレインも3年目に突入し、強い雨では胴体部分は無傷でも腕まわりがすこし染みてくるようになってきた。そこで、重い腰を上げちゃんとしたメンテナンスをすることにした。