重量感のあるヒット

すると、開始から30分。沈めているエギに、ツンッと弾くような違和感。怪しければアワセを入れるの精神で、半信半疑でロッドを立てる。しかし、ドスンッと手元に感触が伝わり、ギュンギュンと2~3回引張られたところで、スッと重みが抜けた。若干迷いがあったことでアワセが弱くなり、エギのカンナがしっかりとイカに掛かっていなかったようだ。

しかし、次のアタリもすぐやってきた。シュッシュツシュッと3回ほど、エギを左右にダートさせその後は流れに乗せる形で、9秒ほどエギを沈める。

すると、サオ先がクッと引っ張られた。今度は迷いなし。ズバッと勢いよくアワセを入れた瞬間に、ジィーーッとドラグが滑る。根掛かりのような重量感から、ひと呼吸置いてギューーン、ギューーンとストロークの長いジェット噴射が開始された。

1.65kg良型アオリ浮上

ストロークが長い引きは良型の証。藻場に入られないことだけを注意し、ゆっくりとアオリイカを浮かせてくる。そして最後まで気を緩めず、ランディングネットは基本通りアオリイカの頭側からアプローチして無事ネットイン。

陸っぱりナイトエギングで1.65kgアオリイカ手中 中層狙いが奏功
(画像=1.65kgのオスに大満足(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)、『TSURINEWS』より 引用)

キャッチしたのは余裕のキロアップ。肉厚の1.65kgだった。そしてこの日はこの1匹で大満足。2時間ほどの釣行を納竿とした。

陸っぱりナイトエギングで1.65kgアオリイカ手中 中層狙いが奏功
(画像=ヒットしたイカとエギ(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)、『TSURINEWS』より 引用)

今後は藻が切れ始めることでスリットができ、根掛かりせずエギをアプローチできる範囲が拡がってくる。また、小魚を積極的に追う夏イカシーズンも始まってくることから、良型捕獲はまだまだこれからが本番だ。

<週刊つりニュース中部版APC・橋本広基/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
南伊勢

この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年6月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。

提供元・TSURINEWS

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