最近だとシトロエンもルノーも数字車名をやめてプジョーくらいになりましたが、フランス語の数字は日本人の常識からすると理解が追いつきません。
筆者のごとくフランス語に弱い日本人だと、プジョーの308が「トロワ(3)ゼホゥ(0)ユイット(8)」ではなく、「トロワサンシス(308)」と読む理由は全くチンプンカンプンで、ルノー11など二桁数字も同様、フランス語って難しい…と思いつつ適当に日本語読みします。
しかし、せめて一桁数字くらいはフランス語で…と思う人が多いのか、フランス語読みで定着している車名もあり、今回は「何とか日本人でも覚えられそうな難読フランス車名」を紹介しましょう。
目次
シトロエン 2CV(1948年)
ルノー 4(1961年)
シトロエン 2CV(1948年)
読み方:ドゥ シュヴォなど…発音によりけり
日本だと「にーしーぶい」や「つーしーぶい」と読む人が多く、ちょっとマニアックな人だと「2馬力(にばりき)」と読む人もいます。
CVはフランス語で「馬力(Cheval Vapeur)」の略ですし、フランスの自動車税は馬力ごとにクラスが変わる(数字は馬力そのものではなく、クラスを表す)課税馬力方式ですから、そのまま車名になっているクルマをまんま日本語読みすれば「2馬力」で正しいわけです。
ただ、ヨーロッパ車を好む古参の自動車評論家やショップなど、フランス語そのままに「ドゥ シュヴォ」と読み、それもカッコイイなといくらか広まっています。
ただ、フランス語は発音も難しいのでカタカナの活字にするのも難しく、「トゥ シボ」、「ドッチボー」など、なまりやイントネーション違いで読み方のブレが激しいようです。
ルノー 4(1961年)
読み方:キャトル。ちなみにルノー 4CVではキャトル シュヴォなど
日本語読みで「るのー・よん」、英語読みで「るのー・ふぉー」というのも語呂が悪いためか、素直にフランス語で「ルノー・キャトル」と呼ばれる事が多い、数少ないクルマです。
これが同じルノーでも4CVだと「キャトル シュヴォ」ではなく「ふぉーしーぶい」と読む人が多い気がしますが、キャトルの場合は1990年代に人気ドラマで登場した時、日本人でも呼びやすい車名で紹介され、そのまま馴染んだからかもしれません。
なお、面白いことにフランス本国では、ヒット作となった上級モデル「4L(LはリムジンのLらしい)」が由来の「キャトレール」という通称が定着しているらしく、日本でもそう呼ぶと多少は通っぽく見られそうです。