ロシアが半導体製造に欠かせない元素の輸出を先月から制限したことが分かり、関連業界が緊張している。一部では、希少ガスを輸入に依存している韓国が最大の打撃を受けるだろうという分析も出ている。韓国メディア「ChosunBiz」が報じた。(写真:半導体ウェハー=news1)
原文記事:https://biz.chosun.com/international/international_economy/2022/06/18/TAUBM75NARCMJJDHZQFUEZCLKY/

17日(現地時間)、米CNNによると、ロシアが先月末から「非友好的な」国家に対して「希少ガス(noble gases)」の輸出を制限し始めた。CNNはロシア官営メディアのタス通信の報道を引用して関連内容を報道した。

コンサルティング会社のベインアンドカンパニーによると、ロシアとウクライナは全世界のネオンガス供給量の30%を占めている。希少ガスは空気に入っている量が希薄なアルゴン、ヘリウム、ネオンなど6つの気体元素だ。これらのガスはスマートフォンから洗濯機、自動車に至るまで、多くの消費者製品に入る半導体を作るのに使われる。

希少ガスのうちネオンの場合、半導体製造に非常に重要な役割をする。この元素はチップを構成するシリコンウエハーにパターンを刻む時、レーザーが作り出す光の波長を調節する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)事態を経験し、最悪の半導体供給不足を経験した業界が再び緊張する理由だ。

今回の措置で韓国も悪影響を受けるだろうという見方が出ている。市場調査グループであるテックセットのヨナス・スンドクビスト先任研究員はCNN側に「サムスンがある韓国が一番先に苦痛を感じるだろう」とし「韓国は希少ガスを輸入に依存しているが、米国や日本、欧州と違って生産を増やす大型ガス会社がないため」と述べた。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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