経済的に困窮した時ほど食のインフラを整えるべき

住んでいたのは東京のボロアパートでしたが、近くに安いスーパーが多く、図書館もたくさんあったので大金を使わずとも充実した生活を送ることが出来ていました。家賃は2万5000円で食費も1万円程度でしたので一ヶ月の生活費は4-5万円程度、年間でせいぜい60万円です。休みの日は資格試験の勉強や、読書で時間を過ごしていたので、「欲しいものが買えない」「自分は貧困層なのだ」という感覚は一切ありませんでした。今振り返っても創意工夫の毎日であれはあれで結構楽しかったのを覚えています。今は起業して当時より経済的に豊かになりましたが、時々昔の素朴な食事が食べたくなってしまいます。

食事は何を置いても一番に優先するべき重要なもので、食事がコケると他の全てがうまくいきません。人格者で仕事ができる人ほど健康に気を配っている、という話を聞いたことがありませんか?お金を持っていて仕事で大きな成果を上げている人は「健康は投資するべき資産」と考えているのです。日々、満足のいく食事をすることで、仕事や家庭などにも心を配ることができ、好循環を作り出すことができるのではないでしょうか。

生活に困るほどお金がない人ほど、真っ先に食事がおざなりになりがちです。ですが、私からすれば「貧しくなるほど、まずは食事の充実さを確保するべき」と考えます。栄養が不足してしまうと、健全な精神や前向きな発想が出てこず、いい仕事もできません。心と体の健康はつながっているので、困った時にこそ栄養をしっかりとるようにしましょう!

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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