コールセンター派遣は週末起業家にこそおすすめ

私自身、コールセンターにはずいぶん助けられたものです。

大学に入ることを決意してからは学費を稼ぎつつ、就業後に大学受験勉強を毎日していました。アメリカ留学後に上京して生活をするための資金作りが出来たのも、コールセンターのおかげです。特に学生時代は勉強をすることを第一優先にしていたので、体力を消耗したり、従業員同士の人間関係に気を使う一般的なバイトをやっていたらもっと大変だっただろうと思います。

もしも仮に、今の私がニート、フリーターの状態として「これから起死回生を狙うならどうする?」と問われればこう答えるでしょう。「コールセンター派遣で生活費を稼ぎながら、業務外の時間を使って起業する」と。起業後はどんなビジネスでも収入が安定するまで時間がかかりますから、起業した後もビジネスが軌道に乗るまで、コールセンターで生計を立てる道を取ると思います。起業するということは途方もない時間とエネルギーを投入する必要がありますから、定時に帰れて体も疲れないコールセンター派遣は、週末起業をする上ではかなりおすすめです。

今は面白くてたまらない、全く別の仕事についていますから、「今からコールセンターをやるか?」と言われたら「No」というのが答えです。しかし、コールセンターにずいぶん助けられてきたので、糾弾する人たちへ一言反論したくなってしまいました。

文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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