仕事も人生の選択肢も楽より楽しさで選ぶべき

私は「楽しさは求めるもの、楽は結果的に得られるもの」と考えています。

これはどういうことでしょうか?楽しさとは何かしら行動をしたり、考え方を変えるなど、楽しいことを求めて得られるものです。私がフルーツビジネスで起業したのは、起業して成功する可能性が高いビジネスだから、という理由もありますが、とても楽しそうに感じたからなんですよね。そして実際、とても楽しくビジネスをしています。楽ではなく、楽しさを求めた結果、楽しさも楽さも同時に得られたわけです。でも楽さを求めて選んだ仕事は、必ずしも楽しいとは限りませんよね?

人生で迷ったら、楽ではなく楽しさを優先して選ぶべきだと思います。楽を選んで楽しさもついてくる保証はありませんが、楽しさを選べば楽は必ずついてきます。

何事も楽しもうという気持ちが重要

それから重要なのは「何事も楽しもう」という気持ちの持ち方かもしれませんね。

「人生辛いから楽になりたい」と考える人ってすごく多いと思うんですよ。私もかつてそうでした。でも環境や考え方、価値観を変えたことで、何が起こっても人生辛いと思わないようになり、その結果、何事も楽しく感じられるようになった気がします。その考え方とは「あらゆる過程を精一杯楽しもう」というものです。

「人生は幸せに生きなければいけない」

と思う人がいますが、それが過ぎるとものすごく息苦しくなるし、辛いと感じてしまう元凶と思うんですよ。「人生は良いことも悪いことも全部楽しむ」と考えておけば、悪いことが起こってもいちいち落ち込まずに済みます。実はこれを書いている前日の夜も、仕事で悪いことがありました。その時に考えたのは

「お、学習するチャンスが来たぞ!災い転じて福となすにはどうすればいいかな?もしかしてこうすればもう同じことが起きないんじゃないか?」

ということです。そして実際に同じことが起きないような再発防止策を考え、「これでもう同じことは起きない。今回考えたことがうまくいくかな?」とお気楽に捉えるようにしています。悪いことが起きたら「改善のチャンス!」と思うようにしています。

「人生は楽に生きる、楽しくて素晴らしいはずだ」という理想を持ちすぎてしまうと、「素晴らしい人生を送りたいのに、なぜ悪いことばかり起こるのか⁉︎」と物事をマイナスに捉えてしまうでしょう。誰しも人生で嫌なことはあります。だからといって楽になることばかりを考えず、あらゆる出来事をどれだけ楽しめるか?という気持ちを持つことが重要です。

迷ったら楽ではなく楽しい方を選ぶ、そして何事も楽しもうという気持ちを持つ。たったこれだけで人生はたちまちこの瞬間から輝き出すと思うのです。

文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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