A.ゴールドの膜の厚みが異なり、金張りのほうが膜に厚みがある
アンティークのゴールドモデルで素材について、“GP”や“GF”と表記されていることがよくある。これはGPはGold Plated(金メッキ)の、GFはGold Filled(金張り)の略である。
金メッキの場合は、金合金をメッキ液に溶かし、電気分解でケース表面に被膜形成している。 対して金張りは、金メッキよりおよそ2〜30倍ほど厚みのある板を圧着させている。この圧着は、ベースの金属に対して熱と圧力を加えて原子レベルで合金化して接合されている。 仕上がりの見た目は同じであるが、金張りのほうが金の厚みは総重量の5%以上と決まっているようで、表面が剥がれて下地が露出するということはないと考えて良い。
金無垢、金張り、金メッキの順で、金の含有量が変わると覚えておくといいだろう。

(画像=左がGP(金メッキ)、右がGF(金張り)。写真で見ると色味にやや差が出ているが、実物はあまり見た目に差はない、『Watch LIFE NEWS』より引用)
文◎松本由紀(編集部)
文・松本由紀(編集部)/提供元・Watch LIFE NEWS
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