一日に複数回性転換する種も

2016年には、性転換する魚に関するユニークな発見がありました。カリブ海などに棲むハタ科の熱帯魚「チョークバス」という魚についてのものです。

ハタ科の小型魚には日本近海にも多いサクラダイをはじめ性転換をするものがいくつか知られています。しかしこのチョークバスはなんと「20回以上」も性転換するのだそうです。しかもこれは「一生に」ではなく「一日の間に」だといいます。

魚はなぜ「性転換」する? 1日の間に何度も性が変わる種も存在
(画像=近縁のサクラダイ(提供:PhotoAC),『TSURINEWS』より 引用)

この魚は繁殖活動の際、パートナーと互いの性を入れ替えながら交配します。基本的にどんな動物でも、生殖にあたっては産卵を伴うメスの負担が大きいのですが、このチョークバスはその負担をシェアすることで、パートナーとの結び付きを強めているのだと考えられているそうです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

提供元・TSURINEWS

【関連記事】
ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?