■京東(JD)
・売上高:2,397億元(約4.6兆円) 前年同期比18%増加、市場予想を上回った
・純損失:30億元(約580億円) 前年同期より赤字転落
・営業利益:24億元(約472億円) 前年同期比41%増加
・年間アクティブユーザー数:5.8億人 前年同期比16%増加
◆売上構成
・直販(家電、デジタル製品):1,184億元(約2.4兆円) 前年同期比14%増加
・直販(日用品):860億元(約1.7兆円) 前年同期比21%増加
・広告:177億元(約3,523億円) 前年同期比25%増加
・物流/その他:176億元(約3,503億円) 前年同期比28%増加
中国EC市場シェア2位の京東(JD)グループも、四半期ベースの売上高の前年同期比伸び率は上場以来で最低となった。アリババ同様、コロナの流行と市場全体の消費が落ち込んでいることが影響を与えた。また、ユーザー規模の成長にも鈍化が見られた。
収益面では30億元と前年同期から赤字に転落し、前四半期に続く形となっていた。
赤字転落の理由として同社は:
・インフラの建設
・技術開発
・コロナで打撃を受けたパートナーへのサポート
などを挙げた。
また、宅配サービス会社「達達」の買収における株価の変動で、36億元の損失を計上したことも一因と見られる。
部門別の業績を見てみると、小売部門の収入は前年同期比17%増加し、営業利益も8%増と好調。物流部門では収入が前年同期比22%増加し、営業損失は55%縮小と収益化に向けて着実に進んでいた。
イノベーション部門では営業損失がさらに5%拡大していた。現地メディアによると、3月末にコミュニティ型共同購入ECサービス「京喜拼拼」の規模が縮小し、いくつもの地域で事業が中止になった。
同社は人員カットといったコスト削減で経営状況の改善を図っているが、コロナ禍で一部地域がロックダウンとなり、物流の停滞が起きていた。そのため、4月では通販サイトにおける注文のキャンセルが増え始め、その影響は5月にまで続いていた。
そうした中で、同社は年一度の大型セールスイベント「618」(6月18日)に賭けて割引に力を入れ、出店者にも優遇措置を設けるなど消費の刺激を狙っていた。
■美団(meituan)
・売上高:463億元(約9,005億円) 前年同期比25%増加、市場予想を上回った
・調整後純損失:36億元(約700億円) 前年同期より8%縮小
・営業損失:56億元(約1,100億円) 前年同期より17%拡大
・年間利用者数:6.9億人 前年同期比22%増加
・一人当たりの年間平均利用件数:37.2件 前年同期比22%増加
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内容は以下の通り:
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- 中国新興EV 3社
・ ① NIO
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