どうして歴代政権はここまで少子化対策に無頓着なのか

これは本を書くときに音喜多君や自民の藤末議員、立憲の中谷議員とも話したが非常に不思議なことである。

↑ やりとりはココに

国会議員としての意見であるが、全く興味がない国会議員が大多数で真剣に人口激減を考える人たちはごくわずかという。

1 そもそも人口激減の認識が薄い

頭では分かっているが想像力がなく、どういうことになるか考えたこともない。自分には関係ない

2 票が取れない

本気の少子化対策には莫大な費用がかかる。国費はそうでなくても赤字。どこかを削って少子化対策に充てるとするとまずは医療費の見直しだが、物凄い反発が予想される。下手したら下野することになる。

また、少子化対策は「金を撒く」「箱ものを作る」というような施策と比較してすぐに効果が出ない。有権者にメリットが感じられないから票を失う。こんな「自分だけよければ国が滅びても良い」と考える有権者ばかりとは思いませんが、政治家が支持率を失うことを恐れて触れたがらない。「少子化対策します」というより「年金を1%あげます」と言う方がよほど選挙に強いからだ。

書いているうちにウンザリしてきたが、少子化対策をしっかり挙げている国民民主党の玉木さんには、コロナ対策ではハチャメチャなことを言っているが、高市さんや岸田さんには是非、討論会で「若年人口が激減していてすでに半減、20年後にはさらに半減するのに、防衛費倍増して誰が戦車や戦闘機や軍艦に乗るのか」と質問していただきたい。どう答えるか、それを見てみたいものです。

わたしと音喜多君、立憲の中谷さん、自民の藤末さんの新刊「日本沈没を食い止めろ!」がでました。

自民党の防衛力強化論は全くの空論:自衛隊の定員割れがこんなに酷い
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年6月21日の記事より転載させていただきました。

文・永江 一石/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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