AIが曲を作る時代=クリエイティブ産業の死なのか?

クリエイティブAI「GPT-3」は人間を超越する。作曲AIと組んで”完全AI生成の曲”まで完成(音源あり)
(画像=Jukeboxは楽曲を生成できる / Credit:depositphotos、『ナゾロジー』より引用)

AIは詩を生成するだけにとどまりません。

GPT-3を開発したOPenAIは、最近、新しい楽曲を自動生成するAI「Jukebox」も開発しています。

Jukeboxは120万曲のデータによってトレーニングされており、ジャンル、アーティスト、歌詞を入力することで、ゼロから作成された新しい曲を出力できるとのこと。

つまり、「有名アーティスト○○風」の新しい楽曲を簡単に作成できてしまうのです。

そして、GPT-3で生成した歌詞とJukeboxで生成した楽曲を合わせることもできてしまいます。

実際、nshepperdという名前のユーザーは上記で紹介した詩「THE UNIVERSE IS A GLITCH」をデビッド・ボウイ風のロックソングに変換しました。

以下の曲は全てがAIによってつくられた曲です。

もちろん現段階では、楽曲としてこのまま利用できないと思われるかもしれません。しかし、人間が少し調整すればどうですか?さらにAIの精度が向上するとどうなるでしょうか?

AIを恐れる人々がいるのも不思議ではありません。

今後、世界中でAIによる詩、楽曲、物語などの創造作品が簡単に作られ、人間作と見分けにくいAI作品で溢れかえってしまうでしょう。

人間が作った作品はAIによって埋もれてしまうのです。それは事実上、クリエイティブ産業の死なのかもしれません。


参考文献

zmescience


提供元・ナゾロジー

【関連記事】
ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功