【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

MOUVEX1911(ムーベックス1911)はスイスの有名な時計製造の街、ラ・ショー・ド・フォンで創設された日本未上陸の時計ブランド。日本での知名度はほぼないと思われるが、スイス人時計師、ユージン・ブルムとアリス・レヴィ・ブルムが1911年に設立した歴史のあるブランドであり、20年代から30年代にかけて、パリやスイスで大変な人気を博したことで知られている。

 1970年代以降、スイスの機械式時計産業は安価なクオーツ時計の流入により停滞期に突入。多くのブランドが工房の閉鎖する状態となり、ムーベックスも休眠状態に入ることになる。

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 ムーベックスが長い休眠状態から復活を果たしたのが2019年。現在の共同創設者である、ヴァレンティン・グイディとビジネスパートナーは、創業一族であるブルム家の協力を得てムーベックスの誕生にまつわる素晴らしいストーリーやスイス時計製造全般を学び、ラ・ショー・ド・フォンにある国際時計博物館の所蔵品を活用してムーベックスを再興したのだ。


MOUVEX1911(ムーベックス1911)
アート・デコ

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 スイスのヌーシャテルを拠点とするグイディと彼のチームは、豊かな伝統、時計製造のノウハウ、スイスの卓越性を融合し、新しいアプローチで新生ムーベックスのシグネチャーコレクション、“アート・デコ”を開発。このコレクションは、アールデコ時代に流行した四角い形からインスピレーションを得ており、ムーベックスの象徴的なケースはラ・ショー・ド・フォン出身でアール・デコに大きな影響を与えた建築家、シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ(通称:ル・コルビュジエ)からインスピレーションを与えられている。

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 “アート・デコ”は全てスイス製でケースバックにシリアルナンバーが刻印されている。ケースサイズは直径38mm、厚さ11.5mmで、ムーヴメントはETAのCal.2824-2を搭載。風防と360度開閉可能なケースバックには、サファイアガラスを採用している。

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 容易に交換できるベルトが2本付属しておりアップルウォッチのベルトと互換性があるというのも面白いポイント。共同創業者のグイディによると、ムーベックスが最初の時計をデザインした段階ですでもこの特徴的な構造の採用を決めていたようだ。 “アート・デコ”の販売価格は990米ドル(約13万4000円)。

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

Art Deco Zigzag

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

Art Deco Gatsby

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

Art Deco New York


 日本未上陸ブランドのため基本的には英語でのコミュニケーションがベースとなるが、ムーベックス1911は本国のウェブサイトで購入することも可能。気になった人は公式ホームページをチェックしてみてはいかがだろうか。

【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)
【休眠状態から復活を遂げたスイスの個性派ウオッチ】MOUVEX1911(ムーベックス1911)に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

ムーベックスはエコと機能性を融合させており、化粧箱に第二の人生を与えている。 “ナチュラル・アコースティック・スピーカー”と呼ばれる機能を搭載しており、スマートフォンをスロットにセットすることにより、化粧箱をスピーカーとして使用可能。手軽に好きな曲を聴くことができる。


》MOUVEX1911(ムーベックス1911)


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

提供元・Watch LIFE NEWS

【関連記事】
【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?