コスト高で生きづらい承認欲求
承認欲求はコストもかかるし、あまりしつこいPRをすると周囲も気持ちが冷めてしまいます。「自分の承認欲求をなくしてしまいたい」と思う人もいるでしょう。
端的にいえば承認欲求は「人の人生の中で生きる」というスタイルです。自分自身が称賛される欲求が抑えられないということは、相手がいなければ自分が存在できないわけですから、他人に依存する自縄自縛的な生き方です。それでは自分が本当にやりたいこともできず、素の自分をさらけ出すこともできませんから、当然生きづらくてコストもかかるわけです。
「承認欲求なんてロクなものじゃないな」と思われるかもしれませんが、メリットはあります。それは周囲から認められたくて努力をする場合です。お金の力を借りて承認欲求を満たす行為に価値はありません。しかし、努力をして仕事などで成果を上げることで、周囲から認められるのであれば被害を受ける人はいませんから、すんなりと受け入れられるのです。承認欲求があるからこそ、スポーツや仕事の世界でも懸命に努力するモチベーションになるわけです。
努力して掴み取る承認欲求!
個人的には、承認欲求はお金の力ではなく、努力して掴み取るような実績で満たすべきだと考えます。
例えば、仕事を頑張って優秀な成績を収めたり、メディアに活躍を取り上げられたりということです。努力して何かを成し遂げるというのは、必ず社会貢献をしていることになります。仕事であればビジネスで社会に貢献をしていますから、周囲も心からの祝福の言葉をかけたくなるでしょう。
また、お金の力ではなく、自分自身の力で物事を成し遂げるわけですから、自然に承認欲求の次の段階である、「自己実現欲求」へと上がることになります。つまりは、承認欲求の段階を卒業し、いよいよ自己実現欲求の段階へと移行することでさらに人生の高いステージへと足を踏み入れることになるわけです。
承認欲求を容姿やモノ、インフルエンサーなどで満たそうと思うのは自滅する道を歩むことになります。そうではなく、自分を高めるモチベーションとするガソリン代わりに付き合えば、承認欲求には価値があることが見えて来るのではないでしょうか。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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