「赤いか」なのに紫?
ちなみに「アカイカ」という標準和名のイカはちゃんと存在しており、やはり混乱を招くことがあります。そしてさらにユニークなことに、この標準和名アカイカは、流通の世界では一般的に「ムラサキイカ」と呼ばれているのです。
アカイカは全長50cmを超える大型のイカで、主に冷凍品の「ロールイカ」として流通しています。

(画像=ソデイカの刺身(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
一方、流通の世界でもっとも「赤いか」と呼ばれているものは、標準和名「ソデイカ」であることが多いようです。こちらはムラサキイカより更に大きくなるイカで、死んでも真っ赤なままなのが特徴。身が分厚いので寿司ネタや刺身用に流通している身近なイカです。
この「赤いか」に限らず、イカの地方名は非常に煩雑です。時間があるときに一度整理してみるのも面白いかもしれません。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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