「こうあるべき」という信念を押し付けない方が楽に生きられる
正義感の強い人ほどよくイライラしているのではないでしょうか。そうした人は「世の中はこうあるべきだ」という強い信念を持っています。ある新聞の投書で「若者が電車の中で足を広げている事にイライラして、投げ出した足を蹴ったら殴られた」と怒り心頭の中年男性の声がありました。おそらく、とても正義感の強い方なのでしょう。しかし、正義感を奮って世直しをするのはキリがありません。
年間約100万人の新生児が生まれ、3000万人の外国人観光客が来ているという事実があります。その一人ひとりに自分の正義を訴えても、3時間後には忘れ去られているでしょうし、なんせ人はあまりにも多く存在しています。さらにその正義感も、相手にとっては正義と感じられていない可能性もあるのです。もちろん、正義感を持つことは間違いとは思わないのですが、「こうしなさい」と相手にその信念を訴えてイライラする気持ちを抑えることは、賢明なやり方ではないと思ってしまうのです。
私の心の持ち方に対して、ある種の冷たさを覚えられる方もいるかもしれません。しかし、「他人は自分とは違った個性を持つ別人格である」ということを心底理解できれば、イライラせずに「相手は相手、自分は自分」と割り切った気持ちを持つ方が心の平穏さを保つ事ができます。少しでも参考になれば幸いです。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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