日本通信「合理的シンプル290プラン」には何かデメリットはないの?

「合理的シンプル290プラン」にもデメリットはある。まず、月5GBを超えてくると必ずしも最安値ではないこと。

「合理的シンプル290プラン」で月5GB利用すると月額1,170円になるが、余ったデータの繰り越し機能もない。その点、ソニー系の「nuroモバイル」なら月5GBのVMプランは月額990円と安いうえに、3カ月ごとに3GBのデータ通信量がプレゼントされるので、かなりお得。もちろん、余ったデータの繰り越しにも対応する。

●nuroモバイル→こちら

また、月6GBならドコモ系の「OCN モバイル ONE」が1,320円で利用できるので「合理的シンプル290プラン」より安くなる。もちろん、余ったデータの繰り越しも可能だ。

●OCN モバイル ONE→こちら

月10GB以下の格安SIMの比較に関してはこちらのサイトで詳しく解説しいてるので参考にしてほしい。

次に、「合理的シンプル290プラン」では、スマホの周波数(バンド)に注意したい。「Band1」に対応していないスマホ(Rakuten Miniなど)では利用できないので、とくに楽天モバイルのオリジナルスマホを利用している人は要注意だ。

「合理的シンプル290プラン」では物理的なSIMカードを使わない「eSIM」にも対応しているが、こちらもRakuten Handなど、Androidスマホは動作保証対象外となっている。気になる人は「動作確認済みの端末」リストで事前に確認したほうがよいだろう。

●日本通信「動作確認済みの端末」→こちら

さらに、「合理的シンプル290プラン」では、データ容量が上限値に達した時は速度制限ではなく“アクセス制限”がかかり、日本通信のWebサイトとマイページ以外はまったくアクセスできなくなる。

もちろん、日本通信のマイページにアクセスしてデータ通信量の上限を上げればすぐに解除されるし、2022年6月30日まではアクセス制限は行われず、暫定措置として低速度に制限されるが、それでも128Kbpsや200Kbpsといった超低速でもなく、まったくネットにつながらなくなる仕様であることは注意したい。

日本通信マイページのデータ上限設定方法

格安SIMの日本通信「合理的シンプル290プラン」のメリット&デメリット
(画像=「合理的シンプル290プラン」では上限を自分で設定できる。まず、公式サイトにログインし(左写真)、画面を下にスクロールして「データ上限設定」の「申込/変更」をタップする(右写真)、『オトナライフ』より引用)
格安SIMの日本通信「合理的シンプル290プラン」のメリット&デメリット
(画像=初期設定では10GBになっているので、2GBや3GBなどを選択すると(左写真)、データ通信量の上限を変更できるようになっている(右写真)、『オトナライフ』より引用)

なお、楽天モバイルは数は少ないものの実店舗があるが、日本通信には実店舗がないので、対面での相談はできない。また、スマホのセット販売もないので、手持ちのスマホを使うのが前提だと考えたほうがいいだろう。

まとめ

いかがだろうか? 日本通信「合理的シンプル290プラン」は、楽天モバイルで使っていた電話番号をドコモ回線で維持するにはもってこいの格安SIMだ。

ほとんど、スマホでWebサイトなどを閲覧しないということなら、本当に毎月290円という低価格で利用できるのが最大のメリットだろう。

だが、月5Gを超えると他社のほうが安くなる場合があるし、余ったデータの繰り越し機能もない。そう考えると、やはり「合理的シンプル290プラン」は、本当に月1GB以下で維持する人向けの格安SIMだということが分かるはずだ。   そのような事情もよく理解したうえで、日本通信「合理的シンプル290プラン」に乗り換えたいと思っている人は、筆者が実際に日本通信に乗り換えた手順を紹介している記事を参考にしてほしい。

※サムネイル画像(一部編集部で加工しています)

文・すずきあきら/提供元・オトナライフ

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