米アマゾンは6月9日、靴のバーチャル(仮想)試着サービス「バーチャル・トライオン・フォー・シューズ(Virtual Try-On for Shoes)」を米国とカナダで始めた。アマゾンのショッピングアプリを使って、ニューバランスやアディダス、リーボックなど人気ブランドを含む数千種類のスニーカーを仮想試着できる。

 拡張現実(AR)技術を使い、利用者が実際に靴を履いた様子を合成画像で映し出す。利用者はショッピングアプリで商品を選択した後、商品詳細情報のページにある「バーチャル・トライオン」のボタンをタップし、スマホのカメラを自分の足に向けると、その靴を履いた様子が画像としてスマホの画面に映し出される。

 足を動かせば、異なる角度からの試着画像も確認でき、色違いの商品も簡単に試せる。試着画像を保存して、友だちなどとSNSで共有することも可能だ。

 アマゾンファッション部門のプレジデント、Muge Erdirik氏は「アマゾンファッションのゴールは、顧客にとってオンラインでのファッションの買物がより簡単に、そして楽しくなる革新的な体験をつくりだすことだ」とコメントしている。

 アマゾンは5月25日、同社初となるアパレル専門のリアル店舗「アマゾン・スタイル」をロサンゼルス郊外の商業施設に出店するなど、ファッション部門の強化に力を入れている。

提供元・DCSオンライン

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