コロナウイルスの蔓延から早2年以上が経過しました。先日は行動制限のないゴールデンウィークとなり、日本でも久々に外出した方が多くいらっしゃったかもしれません。世界も徐々にオープンになってきていますが、このままウィズコロナの状態で旅行をする方が増加していくのかもしれませんね。
そんな旅行の習慣が戻りつつある中で、タンザニアは今現在どんな状況にあるのかについてお伝えしたいと思います。
タンザニアのコロナ状況
タンザニアでは現在でも、コロナ患者の数は大っぴらには知られていません。マスクをしている人はほんの一握り、外国人でさえ最近は気が緩んでいるのかマスクをしている人を見かけることはまれです。大多数の人は、コロナはタンザニアでは終息していると思っているそうです。
少し調べたところ、タンザニア保健省のウェブサイトに、covid-19近況報告書がアップされていました。報告書No.36によると、2022/5/14-20に確定されたコロナ患者は34名、死者数は0。2022/3からの合計は患者34,002名、死者803名だそうです。
2022/6/5現在、タンザニアでは入国禁止の措置はとっておらず、観光客は大いにウェルカム、という状態です。入国時に求められている条件は以下の通りになります。
オンライン健康調査の回答
到着の24時間以内前にタンザニア保健省のウェブサイトから、健康調査票に回答しなければいけません。出発地や利用した航空会社などについての質問が載せられています。
ワクチン接種証明書の提示(任意)
WHOに承認されているワクチン接種をしている場合、その証明書を見せることで、出発前にPCRテストの陰性証明書を取得する必要がありません。ただしQRコード付きの証明書に限られ、コードがないものは認められていません。
<ORコードのついたタンザニア発行の証明書>
陰性証明書の提示
前述の証明書がない場合は、出発前の72時間以内に発行された陰性証明書が必要になります。英語で書かれた証明書がいりますので、PCR検査をする前にその機関が証明書を英語で発行してくれるか確かめる必要があります。機関によっては追加料金が必要になることもあります。
迅速抗原検査
コロナが流行っている特定の国や地域からの入国者は、到着時に自費(10ドル)で迅速抗原検査を受けなければなりません。保健省のサイトに指定国のリストがありましたが、日付がありませんでした。更新される可能性があります。
<国のリスト>
PCR検査
陰性証明書が提出できず、ワクチン証明書もない場合、空港到着時に自費(100ドル)でPCR検査を受けます。上記の迅速抗原検査で陽性が出た場合も、確定のためにこの検査が必要になります。陽性が出た場合は、政府が指定するホテルで自主隔離となりますが、期間は明確には記されていませんでした。
観光業の様子
実際に外国人に人気のスポットへ行ってみると、去年よりもお客さんが入っている様子が見受けられます。5月中旬にヨーロッパの友人たちが観光に来た時にお土産屋さんに案内したのですが、ちらほらと外国人らしき姿を見ることができました。
ただコロナ以前のような大盛況!という訳には行かず、たくさんあるお土産屋さんの間でお客さんの争奪戦が繰り広げられていました。私が案内したところには小さなお店が所狭しと並んでいて、60軒ほどがお互い助け合いつつしのぎを削っています。どこに行っても「うちも見てって!」「あっちのお店ばっかりズルい」などの声が聞こえてきました。
<閑散とした観光地のカフェ>
コロナによる不景気は、物の値段にも影響を与えているようでした。案内したところは値段交渉をしないといけないお店なのですが、スタートの値段がコロナ前の倍くらいでビックリしました!以前は売る人が簡単に折れて負けてくれてたのですが、現在はお店の人もなかなか値下げしてくれない感じでした。
タンザニアの観光地として一番有名なのがザンジバル島で、国際空港のあるダルエスサラームから飛行機を使って30分で着く沖縄のような島です。観光客用のホテルがピンからキリまであるのですが、やはり観光客が少ないためか、予約サイトなどを見るとホテル代を安くしているところが多いようです。
<ザンジバルのホテル>
現地の人によるとやはりお客さんの争奪戦で、いろんなオプショナルツアーを用意したり、普通のタクシーより格安で送迎を提供したり、サービスの充実を図らないと生き残れない厳しい世界になってきているようです。夏の時期はバケーションで旅行客が増えると思われますので、これからが勝負になるかもしれません。