
明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスは、元ブラジル代表FWジョー(35)の契約違反問題で選手サイドとブラジル1部コリンチャンスから賠償金を受け取ることが決まったようだ。17日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。
ジョーは2020年4月に名古屋グランパスとの契約を残しているにもかかわらず無断でブラジルへ帰国し、コリンチャンスと契約を締結。名古屋グランパスが契約不履行を理由に国際サッカー連盟(FIFA)に提訴していた。
この契約不履行に関する訴訟問題では、FIFAがジョーとコリンチャンスに対して名古屋グランパスに340万ドル(約4億5900万円)の賠償金を支払うよう命じていたが、両者は昨年3月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴していた。
CASはジョーとコリンチャンスからの要求を一部受け入れた上で、名古屋グランパスに対して260万ドル(約3億5000万円)の賠償金を支払うよう命じたとのこと。選手サイドとクラブ側による支払い金額の割合については定められておらず、この判決に不服である場合にはスイス連邦最高裁判所に上訴することも可能であるが、両者はこの判決を受け入れるようだ。
また、賠償金の支払い期限は判決が出た日から45日後に設定されたとのこと。45日以内に支払いが完了しない場合には、FIFAがコリンチャンスに対して補強禁止処分を科す可能性があるという。今回のCASによる判決、そして選手サイドとコリンチャンスの対応により、名古屋グランパスの抱える問題は解決に向かいそうだ。
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