サムスン電子が独占しているフォルダブルフォン市場にファーウェイが凄まじい速度でシェアを高めている。サムスンは昨年下半期だけでも全世界90%以上のシェアを記録したが、新製品発売効果に支えられたファーウェイ成長で今年に入っては70%台まで縮まった。韓国メディア「マネートゥデイ」が報じた。(写真:ファーウェイが昨年12月に披露したフォルダブルフォンP50ポケット=ファーウェイ)
11日、市場調査会社のディスプレイ・サプライチェーン・コンサルタント(DSCC)によると、今年第1四半期のグローバルフォルダブルフォン市場でサムスン電子は74%のシェアで1位を記録した。依然として圧倒的なシェアだが、直前四半期(2021年第4四半期)の96%と比べると、22%p(ポイント)減少した。
サムスンが停滞している間にファーウェイが大幅に上昇した。昨年第4四半期に5%未満のシェアにとどまったファーウェイは、今年第1四半期に20%までシェアを上げ、2位に上がった。同期間、OPPO、アーナー、VIVO、ロヨル、シャオミなど、もう一つの中国メーカーは2%未満のシェアを記録した。
第1四半期に最も多く販売されたモデルは51%のシェアを記録したサムスンのGalaxy Z Flip3だった。Galaxy Z Flip3は昨年8月の発売後、3四半期連続で世界販売台数1位を維持している。Galaxy Z Fold3は21%のシェアで3四半期連続2位を記録している。3位はファーウェイが昨年12月に発売したP50ポケットだ。第1四半期のP50ポケットのグローバルシェアは20%で、Galaxy Z Fold3を目前まで追い上げている。
P50ポケットはファーウェイが初めて披露した「クラムシェル(貝殻、Clamshell)」形態のフォルダブルフォンだ。ファーウェイは昨年12月、中国内のP50ポケットを発売した後、今年1月にマレーシアなどグローバル市場にも発売した。
P50ポケットはグローバル市場では大きく善戦できなかったが、愛国消費に支えられ、自国では高い販売量を見せた。業界関係者は「P50ポケット販売量90%以上が中国市場でなされただろう」とし「特にアンドロイドオペレーティングシステム(OS)ではなくファーウェイ独自のOSを使うという点は海外攻略に最も大きな障害物だっただろう」と話した。
ファーウェイの今回のシェア反騰が一時的になりうるという意見もある。この関係者は「新製品発売効果でシェアが一時的に反騰したのであり、下半期にサムスンの新製品が発売されればシェア格差はまた広がるだろう」とし「サムスンが下半期にフォルダブルフォン新製品を発売すればまた90%台シェアを回復するだろう」と説明した。
実際、スマートフォンの新製品が発売されれば、シェアが一時的に高くなる効果がある。サムスン電子の場合、Galaxy Z Fold3・Flip3が発売された昨年第3四半期の全世界フォルダブルフォンシェアはなんと93%に達した。その後、第4四半期には96%まで上昇した。
一方、サムスン電子が今年下半期発売予定のGalaxy Z Fold4・Flip4は8月中旬に公開、同月末に発売される見通しだ。ITチップスター(情報流出者)のジョンプロッサーは最近、自身のツイッターを通じて「Galaxy Z Fold4・Flip4は今年8月10日に披露し、同月26日に発売する」と推定した。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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