観光庁は訪日外国人の添乗員付きパッケージツアーの受け入れ開始に当たり、旅行業者、添乗員、宿泊事業者等が取るべき対応を整理したガイドラインを策定した。訪日客に新型コロナ感染拡大防止策への理解と徹底を図る。

 ツアー開始時に添乗員はイラスト等も活用して感染対策をわかりやすく説明し、ツアー中はマスクの着脱など場面に応じた対策について、こまめな声かけや注意喚起を行う。マスク着用が不要と考えられる例は入浴時、屋外アクティビティー、混雑していない観光地での散策など。一方、飲食店内では大声での会話を控え、寺社内や美術館など混み合った施設内では、マスク着用のうえ会話を控えるよう注意を促す。

 陽性者発生時に濃厚接触者の範囲が特定しやすいよう、参加者の行動履歴の保存も求める。有効な対策として、飲食店や交通機関での座席配置を固定化する、グループごとにテーブルを分ける、できる限りマスクを着用しておくことなども例示した。

 有症状者が発生した場合は速やかに離団して医療機関に受診させ、陽性者が発生した場合は濃厚接触者の範囲特定を求める。陽性者と濃厚接触者には帰国まで必要な支援を行う。それ以外の参加者のツアー継続は可能とした。

 なお、パッケージツアーに人数制限はなく1人でも可。入国から出国までの行動を添乗員が管理すれば、旅行者自身が航空券を手配することも認める。

提供元・トラベルジャーナル

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