どんなものが捕れるのか
四手網は基本的には「下からすくう」道具のため、漁の際に上方から魚が逃げ出してしまいやすいです。そのため基本的には浅場の魚を狙う漁となっています。
児島湾では四手網漁は基本的に夜間に行われます。海面をライトで照らし、光に寄ってくる性質のあるプランクトンや、それをめがけて寄ってくる小魚を集め、さらにそれを狙って集まってきた魚を捕る、というシステムです。児島湾でよく捕れるのはスズキやコノシロ、岡山名物のママカリの原料として知られるサッパ、小型ながら味の良いイカであるベイカなどが挙げられます。
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(画像=サッパ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
四手網漁はその効率の悪さ故に、必要以上に穫れることがなく、海底環境に影響を与えることもないので環境にとても優しいと言われています。乱獲により様々な魚の漁獲が減っているなか、今後見直されるべき漁かもしれません。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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