トレーニングで成果をあげるためには現実的な目標を立てたい。目標は、短期目標と長期目標を分けて考えるようにすると いい。最終的な目標だけだと、あまりに道のりが長くて途中で挫折しかねない。短期目標を用意しておけば、まずはそこを 目指して進むことができる。それをクリアできたら、また次の短期目標に向かって進み、それを繰り返すことで長期的なゴ ールに到達することができるのだ。 |
長期目標と短期目標を立てる
長期目標と短期目標を立てるやり方は意欲を維持し、体づくりを途中放棄しないためにもとても有用な方法なのである。日常生活の中でワークアウトを最優先しているという人はそれほど多くない。だから、急な用事で予定していたワークアウトを休まざるを得なくなることもたびたびあるはずだ。そんなときは焦らずスケジュールを調整し、臨機応変に対応すればいい。 自分の立てたトレーニング計画にがんじがらめに縛られないこと。これはトレーニングを継続していくためにはとても重要なことである。ただ、休むことが癖になってしまわないように。健康維持のためのトレーニングであれば、たとえ一時的にサボりがちになってもジムに戻ってくることが多い。それは、トレーニングがストレス発散になるし、楽しいと感じられるからだ。
目標が身体づくりを後押ししてくれる
健康維持のためではなく。身体づくりが目的だとそうはいかないようだ。もちろん、やむを得ずトレーニングを休むことは希にあるとしても、目標を定めて計画どおりに体づくりを進めていくなら、トレーニングの優先順位はできるだけ上位にしておく必要がある。なぜトレーニングを行うのか、なぜ体づくりをしたいのかについて明確な答えを出すことができた人であれば、トレーニングはもはやその人には必須の存在であり、やたら休んでいられなくなるはずだ。短期のゴールを定めること。そして、できるだけ予定したとおりにトレーニングをこなしていくこと。それを繰り返していくことが、長期的にトレーニングを続けるための大切な鍵となるのである。
短期のゴールの設定
では、短期のゴールとは具体的にどのようなものなのだろうか。例えば使用重量をスタート時よりも5㎏増やす、1カ月で10レップ伸ばす、体重を1㎏落とす、上腕囲を0.5㎝太くするなど、どんなことでもかまわない。ただし、短期間で実現可能な目標にすること。鳥のような細い脚を太くするにはどれだけの期間が必要だろうか。これについてニューメキシコ大学の運動学者であるレン・クラビッツ博士は、ウエイトトレーニングを開始してから最初に反応を示すのは神経系であると述べている。つまり、トレーニングの刺激が対象筋に伝わると、まずは神経系が刺激を受けて反応し、今までより強い力が出るようになる。力が強くなると、次は筋肥大が起きるようになるわけだが、明らかに対象筋がサイズアップしたと分かるのは、トレーニングを開始してから早い人で4週間、遅くとも8週間目には「目に見える結果」を得ることができるということだ。これが事実だとすれば、まずは自分の筋力が伸びていく様子を確認しよう。筋力向上の先に筋量増加が待っていると分かっていれば、使用重量の伸びを実感しながら筋肥大を楽しみに待つことができるはずだ。
文・William Peden、翻訳:ゴンズプロダクション/提供元・FITNESS LOVE
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