日本で初めて国勢調査が行われたのは、今から約100年前の1920年(大正9年)のこと。1920年の日本は、第1次世界大戦が終わり2年が経った大正時代、大卒サラリーマンの初任給が約50~60円、そんな時代だった。当時の日本の人口は約5,600万人。それからちょうど100年後の2020年に実施された最新の国勢調査によれば、現在は約1億2,000万人。倍以上に人口が増えたことが分かる。では、都道府県別ではどう変化しているのだろうか。そこで今回は、この100年間で人口が増えた都道府県のランキングを紹介する。

地方の大都市が多数ランクイン、第10位から第2位まで

「100年間で人口が増えた都道府県ランキング」の結果が興味深い。3位千葉県、2位埼玉県、1位は?【1920年~2020年】
(画像=100年前に比べると倍以上に増えたが、近年は減少の一途を辿っている日本の総人口、『オトナライフ』より 引用)

インターネット調査の「ねとらぼ」が国勢調査のデータをもとに、100年前と現在の各都道府県の人口を比較、その増減率を「100年間の都道府県人口増減率ランキング」として発表した。100年間で最も人口が増えた都道府県はどこなのだろうか、ここではそのランキングを一部抜粋して紹介していく。

まずは第10位から第6位まで。第10位は「福岡県」で増減率134.87%、第9位は「兵庫県」で137.58%、第8位は「宮城県」で139.40%、第7位は「沖縄県」で156.64%、第6位は「大阪府」で241.69%だった。

福岡や神戸、仙台など地方の大都市がある都道府県での人口が増加していることが分かる。大阪が第6位と意外に低いのは、当時の大阪はすでに「大大阪(だいおおさか)」と呼ばれ1925年には首都・東京をも超える多くの人口を抱えた大都市であったからだろう。

続いて第5位から第2位まで。第5位は「愛知県」で261.05%、第4位は「東京都」で280.24%、第3位は「千葉県」で370.58%、第2位は「埼玉県」で456.59%。
愛知県以外は関東の首都圏が占める結果となった。東京のベッドタウンとして千葉県や埼玉県の人口がこの100年で3〜4倍へと爆発的に増えていることが分かる。