A.回転ベゼルの汚れ、パッキン・リューズの劣化などに注意

 水や汗に強く、アウトドアでもハードに使えるダイバーズウオッチ。
 比較的頑丈に作られていることからなのだろう。使用頻度が高いにもかかわらず、メンテナンスはおろそかになりがちな傾向があると、修理技術者は言う。
 ただタフなダイバーズウオッチこそ長く愛用したいのであれば、定期的なメンテナンスを必ず行ってほしいとのことだ。


 そろそろダイバーズウオッチが似合う季節。そこで今回はそんなダイバーズウオッチならではの注意すべきポイントについて、修理技術者に聞いてみた。

【Q84】ダイバーズウオッチを使用するうえで気をつけるべきポイントとは<ダイバーズ編>
(画像=ダイバーズウオッチはいくらハードな使用を想定しているとしても、手入れを怠れば優れたパフォーマンスは発揮できない、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

①回転ベゼル
回転するという性質上、ベゼルとケースの間に隙間が設けられている。そうしたわずかな隙間にはチリやホコリが入り込んでしまうと、それが原因で回りにくくなることがあるそうだ。それでも無理に回してしまうと、ケースまで傷つけてしまうこともある。


②パッキン
ダイバーズウオッチにたいてい使用されているゴム製のパッキン。裏ブタとケースの隙間にパッキンを使用して防水性を高めているのだが、ゴム製のため経年劣化が激しく、本来であれば3年程度で交換が必要。そのまま使い続けると防水性能が低下してしまうためご注意を。


③リューズ
頻繁に操作する部位ゆえに、摩耗が激しいリューズ。特にダイバーズウオッチの場合はそのほとんどがネジ込み式になっている。使い続けているうちに、知らず知らずのうちにネジ山が潰れ、水が入っていたということで修理に持ち込まれるというケースも少なくないと修理技術者は話す。水が入ると巻芯がサビたり、最悪折れてしまうというケースも。





文◎松本由紀(編集部)

提供元・Watch LIFE NEWS

【関連記事】
【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?