元名古屋ジョーが母国クラブを電撃退団!契約違反巡る裁判に影響も
(画像=ジョー 写真:Getty Images,『Football Tribe Japan』より 引用)

 かつて名古屋グランパスでプレーしていた元ブラジル代表FWジョー(35)が9日、ブラジル1部のコリンチャンスを契約解除により退団した。

 ジョーは2020年4月に名古屋グランパスとの契約を残しているにもかかわらず無断でブラジルへ帰国し、コリンチャンスと契約を締結。母国復帰1年目から2シーズンつづけてリーグ戦で20試合以上に先発出場。ただ今季はここまでリーグ戦10試合でスタメン出場はわずか1試合であり、直近3試合は負傷によりメンバー外となっていた。

 そんなジョーは、今年3月に自身の誕生日を祝う目的で旅行した後にトレーニングを無断欠席。以前からピッチ外で問題を抱えていたこともあり、コリンチャンスのヴィトール・ペレイラ監督は同選手の振る舞いを問題視していた。

 それでもジョーは今月7日、チームがリーグ戦に臨んでいる最中にサンパウロのバーで遊ぶと、翌日のトレーニングを無断欠席。クラブ幹部は選手サイドと議論を交わした末、2023年12月まで残っていた契約を解消することで合意に達している。

 コリンチャンスは「ジョーは事前に契約解除の意志を表明していた。コリンチャンスはこの選手の決断を受け入れ、2023年12月まで有効だった契約を解除した」とクラブ公式サイトを通じて声明を発表。あくまでも選手サイドから契約解除の申し出があったと主張している。

 なお、名古屋グランパスはジョーの契約を巡る問題で国際サッカー連盟(FIFA)に提訴。FIFAはジョーとコリンチャンスに対して名古屋グランパスに340万ドル(約3億5500万円)の賠償金を支払うよう命じていたが、両者は昨年3月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴している。

 また、CASで判決は遅くとも今年8月までに出ると伝えられている。それだけに今回の契約解除が裁判終了後の手続きに影響を与える可能性も考えられる。

提供元・Football Tribe Japan

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