今回試乗したアバルト595は、税込で本体価格300万円。それに各種オプションが装備され318万8,700円となっています。
クルマに乗るには購入金額も必要ですが、維持費もかかります。実際にアバルト595の維持費はどれくらいかかるのでしょうか?
アバルト595に必要な維持費とは
アバルト595 西川撮影
維持費となると、毎年かかる税金や保険料といった「走らなくてもかかるコスト」とガソリン代や自動車保険料、メンテナンス費用など「走るのに必要なコスト」となってきます。
輸入車と聞くと維持費が高そうな印象を受けますが、コンパクトなアバルト595の維持費はさほどかからないのではというイメージの人もいるかもしれません。実際に細かく見ていきましょう。
走らなくてもかかるコスト
まず走らなくてもかかるコストについてです。すぐに多くの人が思いつくのは毎年支払う必要がある自動車税でしょう。
自動車税は排気量によって異なります。アバルト595の場合、1.4Lエンジンを搭載しているので、排気量区分は1,000cc超1,500cc以下に該当します。そのため年間でかかる自動車税は34,500円です。
そして、車検時にかかる諸経費です。新車購入時にかかる自賠責保険料が27,770円(37か月分)、自動車重量税が36,900円(新車購入時)となっています。
走るのに必要なコスト
任意保険
次に走るのに必要なコストについてです。まず自動車任意保険から見ていきましょう。
今回は以下の条件で簡易的に見積もってみました。
年齢 :21歳以上
等級 :6等級
走行距離 :10000キロ以下
免許 :ブルー
運転者限定:21歳以上
用途 :買い物・レジャー
上記の条件で見積もったところ、年間の保険料は63,260円となりました。車両保険を付けた場合は107,070円となります。なお、これはあくまでも簡易的な見積もりなので、条件によってはもっと高くなったり安くなったりすることもあります。
なお、アバルト595の利率クラスは対人7、対物1、搭乗者7、車両9となっていて、比較的保険料は低めの車種と言えそうです。
ガソリン代
続いてガソリン代を見ていきましょう。使用する燃料はハイオクガソリンです。全国のガソリンの平均価格は約155円となっています。
今回試乗したアバルト595MT車の燃費はカタログ値(JC08モード)で13.0㎞/Lとなっています。実際に試乗したところ、メーター上の平均燃費はカタログ値を上回る15.8㎞/Lという数値となっていましたが、高速道路の使用も多く、エアコンもあまり使わなかったので、年間で平均するとほぼカタログ値と変わらない燃費性能となると予想されます。
年間10000キロと考えると年間でかかるガソリン代は約119,230円となります。1ヶ月当たりに置き換えると約9,936円となります。
※ 2021年5月時点
メンテナンス代
そして、アバルト595のメンテナンス代についてみてみましょう。壊れやすいというイメージを持たれがちなイタリア車ですが、アバルトにはイージーケアと呼ばれるメンテナンスプログラムが用意されています。
これは法定点検やオイル交換などいった各種メンテナンスや交換部品の代金がパックになったものです。国産ディーラーでいうところの点検パックに近いでしょう。
なお、このプログラムには新車から3年間をカバーするイージーケア、5年間をカバーするイージーケアプラス、7年間をカバーするイージーケア7の3つが用意されていて、それぞれ金額が異なります。
アバルト595であればイージーケアは121,000円、そこから2年間延長するごとに追加で83,600円かかります。安心安全でアバルト595を楽しみたいのであれば、つけておくべきと言えるでしょう。
また、新車購入の場合3年100,000キロのメーカー保証とロードサービスが標準で付帯するほか、116,600円を払えばこの保証とサービスを2年間延長することもできます。このような保証ができるのも、故障が少ないからと言えるでしょう。イタリア車が壊れやすいというのは過去の常識と言えるかもしれません。
今回はアバルト595の維持費を紹介しました。輸入車と聞くと高額な維持費を想像しますが、アバルト595はスポーツモデルであってもコンパクトカーであるため維持費は高額にはなりません。
また、保険の利率クラスが低いというのも大きいでしょう。アバルト595の購入を「維持費が高そうだから…」で尻込みする必要はなさそうです。
【動画】アバルト 595を伊藤梓が徹底解説!可愛い見た目ながら官能的で刺激的な走り
提供元・CarMe
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文・写真/西川 昇吾