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キーワードは「タノシメタル」金属加工の技術で楽しい未来を創る
まずはできることからやってみる。自然発生的に生まれたブランド
キーワードは「タノシメタル」金属加工の技術で楽しい未来を創る
今回、インタビューさせてもらったのはディレクターの片山さんと、製造責任者の中山さん。トリパスは金属加工事業と兼業で行っており、片山さんは営業部長で中山さんはそちらでも製造責任者を務めている。
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「切削機から溶接工、塗装工まで自社で完結させています」
「ですので製品開発においても、朝にサンプル見てちょっと違うなと思ったら、修正して夕方には上がってくる。頭のもやもやを確かめるために、すぐ制作できるのは強みかもしれないです。実質タダに近いコストでスピード感をもって作れています。」
「設計図があればサンプルは早いと2時間で上がります。設計図からとなると長いプロダクトでも数か月くらいですかね。」
についておしえてください
「結局、コンセプトにもある“タノシメタル”なんですよ。金属加工で楽しんでもらえる唯一無二のもの。その軸から外れるものはやらない。こういう、世界観はずっと持ちながらやっています。金属って堅いものなんで、生き物みたいにしたいなと有機的な形にしたりとか個体差が出るような形は意識して作っています。」
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「大手さんだと、ワンタッチですぐ組み立てられる。我々は真逆。キャンプなんてせかせかやっても仕方ないじゃないですか。ゆっくり組み立てることも片づけることも楽しんでほしいと思っています。我々世代でいうと、ゾイド。男のそういうの好きじゃないですか!トランスフォームしていくもの。」
どこですか
「ここの片持ち梁(かたもちはり)のところで重量を支えられるのは相当こだわってる。耐荷重のテストも歪みの試験も行っています。薄くて軽くてベコベコになるくらいなら重量を持たせた方がいいなと。」
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「縦形薪置きにしたのも、シースルーで炎を見るっていうのが一つのこだわりでした。また風が強い日でも焚き火したいっていうので、風防をオプションで造りました。また芝生のダメージを防ぐために距離を取ったり、炭を簡単に捨てられるように炭受けをつけたりとか。蓋も部品をつけると薪置台になったりだとか。」
「これはゆっくりしていました。納得いくまで、実際途中に止まったりとかも含めて、半年以上ですかね。」
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–「いえ、サイズ展開を増やすくらいです。あとはユーザーさんと会う機会もあるのですが、皆さんから拡張性の高さの評価をうけます。なのでユーザーさんからのお声をいただきながらオプションパーツを作っていくことも多いです。」
「それぞれですね。ツノスタンドについては、MTGをしていたスクラップ置き場の端材から生まれた商品です。笑」
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「普通のモノは作っちゃいけない感じになってきています。笑 最近出したドリップアンドファイヤは、ドリッパー兼ゴトクになります。」
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「基本的にはそうしてます。お相手がいるコラボなどの場合は、納期などはありますが、お相手がいない場合は自分たちの都合でつくれるのでゆっくりやってます。」
まずはできることからやってみる。自然発生的に生まれたブランド
「自然発生的に生まれました。もちろん、製造業ならではの後継者不足や人手の問題などもあるのですが、100%下請けの会社って常に安定しているとは限らない。そこで見てた活路がトリパスでした。」
「作ろうとしたものでいうと、70~80候補ありました。産業系の展示会で公開すると決めたけど、何の商品を出すか決めてなかった。そこで架空のアウトドアブランドを立ち上げたらどうなるだろうとおもったんです。で、実際出展してみたら、まだ価格も発売もしていないブランドに一番人が群がった。ロゴとかもスマホで作って出したんですけどね。笑 世の中が、こういうのを求めてるとわかったのがこの時でした」
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「この時から商品化に至ったのはグルグルファイヤの原形のモノと一部のモノだけです。」
「みんな若いころから北海道の自然に触れているので、抵抗はなかったんです。あとは近くにあるアウトドアショップに焚き火台など見に行ったけど当時、そんなに種類もなかった。だから先入観なく試作をつくれたと思います。グルグルファイヤはみんなでパーツ1つとっても吟味して作りました。」
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-そのあとはリリース迄どのように進めたのですか
「サンプルを作っては、お店に置かせてもらって、反響を聞いて。それを繰り返していけるなと思ったタイミングでブランドをリリースしました。」
コンセプトとプロダクトはしっかり尖っている。ただ人気の秘訣はそれだけではない。盤石の生産やリリースまでのニーズ検証など、高い守備力がその成長を下支えしているのだと思った。