夏の装いにも涼しげに決まる。ミリ顔系腕時計に似合う1930年代風のハシゴ型復刻ブレス 【OUTLINEニュース no.33】
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

40年代の傑作航空時計を再現した最新作“アウトライン・セコンドセッティング”。バンブーブレスをセットするとご覧のようにミリタリー系の顔がより引き立つ。ブレス自体も薄くて軽量感があって、夏にも最適だと思う

だいぶ蒸し暑くなってきたため、筆者が以前に手掛けた通称“バンブーブレス”と呼ばれている腕時計用のブレスレットについて紹介したいと思う。このバンブーブレスだが、アンティークウオッチの愛好家にはよく知られる存在ではあるが、一般にはほとんど知られていないのかもしれない。それもそのはず、開発されたのはいまから90年以上も前の1930年と歴史的にはかなり古く、それを現在復刻して作っているところもごくわずかだ。そのため一般の時計ショップなどにはほとんど流通していないからである。

では一体バンブーブレスとはどういったものなのか簡単に説明すると、多数の縦長O型リングを板状のステンレスパーツを折り曲げて繋げていきながら作り上げたものだ。高いところに登るときに使う梯子(ハシゴ)のような見た目からラダー(梯子)ブレスレットとも呼ばれている。

夏の装いにも涼しげに決まる。ミリ顔系腕時計に似合う1930年代風のハシゴ型復刻ブレス 【OUTLINEニュース no.33】
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

ご覧のように梯子のような作りで、手首の太さに応じてちょうど良い場所に先端のクリップ(右手)を引っ掛けて止めるというもの。そのため長さは自在で冬にはセーターなどの上からでも着けられる

そしてこれの最大のメリットは、長さを自在に、しかも簡単に調整ができるというところにある。そのため冬場はセーターの袖口の上に時計を着けて楽しむこともできる。現にかつてイギリス空軍は飛行服の上から装着できるとあって、これを81年頃まで制式に採用していたと言われる。そんな軍用のイメージもあって、アンティークの愛好家は、かつての小振りな軍用時計やパイロットウオッチなどに合わせている人は多い。

下の写真は、現在クラウドファンディング“ウオッチメーカーズ”で先行予約を受け付け中の40年代のパイロットウオッチを再現した新作、アウトライン・セコンドセッティング(定価5万5000円)で、標準装備のヴィンテージ調のレザーベルト(上)に換えて、オプションのバンブーブレスをセットしたときの違いを比較してみたものだ。

夏の装いにも涼しげに決まる。ミリ顔系腕時計に似合う1930年代風のハシゴ型復刻ブレス 【OUTLINEニュース no.33】
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

上が付属しているヴィンテージレザー調の革ベルト。下が今回クラウドファンディングでオプションとして用意しているアウトライン・バンブーブレス。ちなみにアウトライン・セコンドセッティングは38mm径。バンブーブレスは小振りなケースのほうが似合う

バンブーブレス自体歴史的は古いものだが、こうやって時計に付けてみると、ほかにない雰囲気が逆に新鮮に感じられる。また、一般的な分厚いメタルのブレスレットと違い、コマも薄くシャリシャリとした軽量感があり、しかも梯子のように隙間が空いているためとても涼しげ。冬以外に蒸し暑くなるこれからの季節にもぴったりなブレスレットなのである。

アップルウォッチにもカッコよく決まる! いまなら30%OFFで購入も。

また、セコンドセッティングのようなミリタリー系の顔もいいが、意外なものにも似合う。それはアップルウォッチだ。現に筆者は、週末時計として愛用しているアップルウォッチにこのバンブーブレスを装着しているがまったく違和感がない。とかくカジュアルになりがちなアップルウォッチだが、これなら逆に大人っぽく落ち着いた雰囲気で、ビジネスシーンにも使えるし、ほかの人と被ることもまずないだろう。

夏の装いにも涼しげに決まる。ミリ顔系腕時計に似合う1930年代風のハシゴ型復刻ブレス 【OUTLINEニュース no.33】
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

バンブーブレスを装着した筆者のアップルウォッチの写真。ほかのアップルウオッチ用メタルブレスにはない雰囲気が楽しめる。ちなみに数量わずかだが、アウトラインの公式サイトにはアップルウォッチ用アダプターも無料で付属した特別パッケージを用意!

さて、ここで紹介するバンブーブレスは、アウトラインがオリジナル製作した代物なのである。製造は日本におけるベルトメーカー最大手のバンビが担当、開発にあたっては南青山に店舗を構え、アンティークの軍用時計専門として時計愛好家によく知られる人気時計ショップ“キュリオスキュリオ”が監修。同店も太鼓判を押すほどの高い完成度を誇っている。価格は1万9800円と、だいぶディテールにこだわって開発したため、腕時計用ブレスレットとしては安くはないが、ほかにはない雰囲気が味わえるという点では間違いなくおすすめできる。ちなみにキュリオスキュリオでも商品を置いているため現物が見たい人は同店へ。

なお、現在クラウドファンディング“ウオッチメーカーズ”では、先に紹介したアウトラインの最新作“セコンドセッティング”の先行予約に際して、その購入オプションとして50〜30%OFFでバンブーブレスも選択できる。もちろんこれは単品でもOK。その場合でも30%OFFとお得な価格のため、ぜひウオッチメーカーズものぞいてみてほしい。


菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

夏の装いにも涼しげに決まる。ミリ顔系腕時計に似合う1930年代風のハシゴ型復刻ブレス 【OUTLINEニュース no.33】
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

提供元・Watch LIFE NEWS

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