タキヒヨーは5月25日、希望退職者の募集を行うと発表した。タキヒヨーは愛知県名古屋市に本社を置く繊維専門商社で、1751年の創業以来、271周年を超える老舗企業。
今回募集する希望退職者の対象は満40歳以上の総合職、一般事務職、販売職を除く嘱託職社員で、150名程度を予定。募集期間は5月30日から6月30日で、退職日は9月30日となる。優遇措置として、退職者には特別退職金が付与され、再就職支援サービスの提供等が与えられる。
今回タキヒヨーが希望退職者を募る理由には、衣料品市場の停滞が続き、原材料費や物流費の高騰が重なって厳しい状況下に置かれていることがある。タキヒヨーは既存ビジネスの挽回を図る施策や、新たな商品群の企画・提案、異業種との協業に注力しつつ、本社スペースの削減や東京支店の移転により賃借料など固定費の削減に取り組んでいる。しかし、厳しい状況は当面続くと考えられ、事業継続のために人員の適正化を図ることに至った。特別退職金等の費用は、2023年2月期決算で特別損失として計上する予定だ。
文・伴野由佳/提供元・SEVENTIE TWO
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