A.3〜4年ほど
腕時計を分解し、ムーヴメントやケースの洗浄、ムーヴメントのパーツへの注油、組み立て、調整後の精度チェックまでを行うことを“オーバーホール”と言う。
機械式時計はゼンマイを動力に、数多くの小さな金属パーツが集まり複雑に絡み合いながら時を刻む。
そのため歯車の軸をはじめ、必要なところに油を注すことで金属パーツ同士の摩耗を軽減するように設計されている。
修理技術者によると、この油は通常3〜4年で劣化または乾燥し、それが原因で部品が摩耗して精度の乱れや動作不良が生じるという。
オーバーホールをせずに使用を続けると部品が破損する恐れがあるだけでなく、水が時計内部に入らないようにするためのパッキンの劣化による防水能力の低下などの重大な故障につながりかねない。
これらの不具合を事前に発見するためにも、3〜4年の目安で一度オーバーホールに出すのが良いとされている。
ちなみに同企画にて、クォーツ時計にオーバーホールは必要なのかという回を掲載している。合わせてチェックしてみてほしい。
文◎松本由紀(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
【関連記事】
・【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
・【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
・進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
・菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
・アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?