日本百貨店協会がまとめた3月の訪日外国人客の来店動向によると、調査対象88店舗の総売上高は前年同月比15.3%減の約47億円となった。2カ月連続のマイナス。政府は同月から、ビジネスと留学目的に限り外国人の新規入国を容認したが、購買客数は32.8%減の約9000人と目立った回復はみられなかった。
売上高を品目別に見ると、一般物品が12.2%増の約41億円で全体の87.1%を占めた。消耗品は68.1%減の約6億円。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が顕著になり始めた20年3月と比較すると、売上高は0.8%の微減。1人当たりの購買単価が当時の15万9000円から約49万5000円へ増加し、下支えした。ただし、購買客数は68.2%減と厳しい状況が続いている。
提供元・トラベルジャーナル
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