アキレス腱はキャリアショップ事業か

ノジマのビジネスは、首都圏を地盤とした家電の販売(デジタル家電専門店運営事業)と、全国で展開する携帯電話・スマートホンの代理販売(キャリアショップ運営事業)を2本柱とする。主力とする家電が売上高全体の半分近くを占めるが、全国展開するだけにキャリアショップのウエートは大きく、売上高の実に1/3を占める。

メーカースタッフに頼らず、社員自らが高い専門知識に基づき顧客のソリューションにつなげるノジマのコンサルティングセールスは、メディアからも注目されており、テレビ番組で何度も取り上げられた。このコンサルティングセールスをバネに、家電専門店事業は躍進を続けておる、ここ8年間で売上高は5割も増えている。

アキレス腱になりそうなのが、キャリアショップだ。スマホの販売は、NTTドコモの「ahamo(アハモ)」に代表されるようにオンライン販売に移行しつつある。先日NTTドコモが販売店の1割(700店)もの閉鎖を打ち出し、ソフトバンクなども追随する見込みだ。ノジマはキャリアショップの落ち込みを家電専門店でカバーしきれるか、今後が注目される。

提供元・DCSオンライン

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